>>> 2013・風景写真同好会作品一覧 <<< |
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2013・全作品一覧 |
烏丸からの風景 烏丸半島からの一シーンらしい。手前に蓮の花が咲いているが、今の場合はたいして意味はない。それよりも、向こうの杭と湖面に映る影。これが第一。そこを中心にして絵を作れば力強い作品になっただろう。もちろん対岸のかすんだ森もこの際不要。杭と影をハイコントラストで狙えばよかった。 |
対岸の花火 湖西の花火を東岸からということらしい。大津の花火のように息つぐ間もなくあがっている状態ではなさそう。ある程度花火の数を写し込もうとすると、どうしてもシャッターが長くなる。そこのところが難しい。残念ながら、この場合も光跡がが細かく揺れている。 |
水琴窟 雨水が鎖を伝って落ちて来て、容器に落ちていくところらしい。水が滴っていく様子が写っているのだが、それがはっきり見えないのがつらいところ。それとも、3つの輪が並んでいるところを見せるのに主眼をおいたのか。いずれにしても物の一部をアップして、絵を作ったアイディアは見事。 |
輪くぐり シダの葉の下をカモがくぐっていくところだが、シダが水に映って輪になっている。それを「輪くぐり」としたおもしろさ。カモがシダの葉の下へ入ってしまうと、カモ自身の影が写るから、輪くぐりになったかどうか。そう考えると、これも一つのシャッターチャンスではあった。もう少し全体を暗く焼いた方が絵が落ち着くだろう。 |
LOVE イネの葉先でイトトンボ交尾中。それを真横からしっかりと、しかも、適当に丸ぼけを配して幻想的にまとめた。イネの葉に水滴がついている。この丸ぼけは水滴がほうぼうで光っているのだろう。上部の雲のようなぼけが、紙焼きでは曇っているように見えるのが惜しかった。 |
ガンバレ。ガンバレ! 小川にきれいな水が流れている。夏の一日だろう。子供にとっては最高の水遊び。明るい光を受けて一段高いところへ上ろうとしている。その面には水が流れているのかいないのか、そこのところがよく分からないが、気持ちのいい光を受けた子供の姿で十分である。 |
びわこ花火大会 コメントがあって、「BBCテレビより、30〜40枚失敗しました。やっと撮れた一枚です」とある。ちょっと考えるとTVの画面を撮るのだから簡単だろうと考える。しかしTVも動いている花火を撮っているのだから、それを絵にするには、現場での露出と同じ考え方が必要になる。3,40枚失敗、分かる分かる。 |
白樺林道の散歩 おそらく現場では白樺の木が目についたのだろう。なるほどしっかり見ると、この画面にもかなりの木が並んでいる。しかし、全体を通してみると手前の黒い木が強く、白樺が画面へ出てこない。今人物が居るところまで出て、その向こうをいく人物を撮るべきだった。 |
蜜を求めて 名前は分からないが、茶色の蝶が花にとまって蜜をすっている。しっかり撮れている。バックのぼけもうまくいった。撮影上の問題点はすべてクリアーしている。にもかかわらず何となく魅力に欠けるのは、蝶も花も、地味なことに尽きる。もう少し派手な相手だったら、いい写真になっただろう。 |
夕暮れ どこかの漁港らしい。誰かが波消しブロックの上で撮影中。人物の頭のてっぺんが水平線と一致したことを除けば、なんとなく一応の絵にはなっている。がしかし、全体に何となく落ち着かないのも又しかり。理由は何かと考えて見ると、左下の黒いブロック。これが妙な具合に邪魔をしている。左と上をカットした方が落ち着いただろう。 |
平池の美 シーズン中に必ず何人かは撮ってくる、定番中の定番。普通は池を手前に奥の森までという絵が多いが、バックをカットして、手前の杭と花とでまとめた。単純な発想転換だけど、しっかりと効果が出た。いってみれば、森を入れた定番よりはこの写真の方が単純だが、その単純さが効果を上げた。杭の表情がいい。 |
つるの花 枯れかかったつるか枝か。その先に花か葉っぱか。それらにピントがしっかり来ている。バックの状況は分からないが、布団を積み重ねたようなぼけ、これも一つの味である。そこはかとないわびしさが伝わってくる。 |
アサギマダラ 横長かと思ったら、縦長の裏書きがついていた。一度見たら忘れられない、印象の強い蝶である。羽を広げたところがうまく撮れた。この蝶を見ること自体滅多にないことで、それがこうして典雅に羽を広げたところを撮れたこと自体幸運だった。結構急いで撮ったのではないかと想像するが、ピントもしっかり、きっちり撮れている。 |
聖堂の燭台 何の蝋燭かと思ったら、聖堂のものだという。これだけでその意味が分かる人もいるのだろうが、私など不信心なものには、ちょっとしんどい。ひょっとして、遠くにあったので、レンズを伸ばしてということになったのかも知れないが、できればワイドレンズで、燭台の向こうも描写して、聖堂の中の雰囲気を描写してもらうとわかりやすい。 |
映る 水の森の池のようだ。バスケットに入れられた花が水面に映えている。周囲のみどりを映した水面が花の反映とマッチして生きている。左奥に一部赤い花を入れたのも、この場合アクセントになった。 |
御輿の男 どこかの祭りで、御輿を担ぐ男性を暗部をバックに浮き上がらせた。御輿本体には目もくれず、この男性だけを追ったのが成功した。右端で手を振る女性が半分しか見えないのも心憎い。全部見せると結構力があったと考えられるから、御輿の男性にとってはマイナスになっただろう。 |
雨上がりの朝 イトトンボのすーっと伸びた直線が印象的。バックのぼけもうまくいった。ピントも花とトンボにきっちり。それはいいのだが、花びらの縁についた水滴にまでピントが来て、そこへ結構目がいく。今の主役はイトトンボのはずで、この水滴はかえって邪魔をする形になった。 |
陽が射す丘 北海道のどこかかと思うが、雲間から射す強い光芒。この場合、問題は一番手前の畑か草か、それと太陽が隠れている雲。この雲の上が必要だったかどうか。どたーと大きい上に、必要なのは光が出ていく方。雲の下面が見えればいいのではないか。と考えてみると光芒を中心に周囲をカットして絵を作り直すことになる。 |
サギの舞 サギ草独特のスタイルでそれぞれが宙に浮いているように見える。戦闘機が編隊を組んで飛んでくるような。並べたのならそうかと思うし、自然の組み合わせなら、すごいなと思う。さて問題はそのあとである。何か変化を与えたい。たとえば意図的に逆光を当てて、ゴーストを出すとか。 |
湖畔の実り 「湖畔の実り」といわれて、さて湖はどこにあるのか、とよーく見ると確かに木の向こうは湖だ。ところが、いわれるまでそれは見えない。手前の田圃の黄色が強いから。だから。この絵にこの題は無理だった。この場合、湖畔は抜きにして考える必要がある。主役はあくまで田圃として。 |
朝のウォ−ク 田圃なのか草原なのか、その縁の道を行く女性。並木道が一つのポイントになっているが、絵としては変化に乏しい形になった。垣根の切れ目に人物を置いたのは正解だった。ただ漠然とシャッターを切るのでなく、どこへ行ったら切ろう、これを考えるだけでも大事なことにつながる。 |
涼風を感じて 明るいバックにいくらか暗い葉を置いた。普通は明るい葉を暗いバックに置く。それを逆手にとって、「涼風」を呼び込むイメージにしたのはうまい手だった。右上に見える枝はもう少し大きく入れてもよかった。 |
夏の朝焼け 西岸、萩の浜あたりから結構長いレンズでの撮影らしい。釣り人がいてヨシの群落があって遠くに三上山が見える、材料は揃っている。あとはそれをどう組み合わせるかということだけど、夏の大風景はコントラストがつかないから望遠撮影は苦しい。画面全体がどーんと重たい雰囲気になった。仕上げの段階で明るさとコントラストの調整は必須。 |
春のひと時 桜の木の下にビールケースを台にしたベンチ、クルマをおいて老夫婦のしゃれたお花見かと思ったが、よーく見るとそうではなく、どうやら赤の他人らしい。しかし結構距離が近いから、ひょっとしたら親子か。いずれにしても木の下は十分に絵ができている。問題は画面に対する花の置き方か。たとえば、上と右を詰めて、右のクルマは隠したらどうだろう。 |
小さな冒険者 横長で見て、アリが花びらの面を登っていくところかと思って裏を見たら、縦長の指示がしてあった。花弁の影も横だとするとおかしいことになる。これでいいのだろう。まさに「小さな・・」だけど、そこへ目がいくからおもしろい。アリが実際に動いているのなら、もうちょっと右(影より右)でもよかったか。 |
夕日のヒマワリ ヒマワリは東(日の出の方向)を向いて咲く。夕日の時間帯では、全部太陽に背を向けている勘定になる。それを狙った1枚。晴れていて、太陽が直接見える状態だと、花はシルエットになってしまい、この写真は撮れなかった。夕方で露出を控えた副産物か、それともホワイトバランスを変えたか、いずれにしても、この青白いヒマワリは印象的。悪条件を逆手に使ったうまい写真だ。 |
若者の想い? 「?」マークは何を意味するのだろう。若者が海に向かってトランペットを吹いているらしい。どうせ撮るならそのトランペットを見せたらいいのに。もっと左へ回って・・・。と、木と木の間を見ると手すりがあって、一段下に水面がある。とするとこの左の広い水面は何や?。よーく考えると、水平線にこんな太い線が見えるはずはない。だんだん得体の知れない写真に見えてきた。 |
TOKYOナイトビュー まあ、かわいそうに東京タワー(だと思うが)が、こんな端に追いやられて。「スカイツリーの支柱にカメラを固定して、息を止めて・・・」とコメントがついている。たしかに東京の夜景は満喫。がんばった甲斐がありました。できれば撮影した場所の雰囲気が幾分なりとも読みとれるといいのだが、それは簡単にはいかないだろう。 |
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