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>>> 2013・風景写真同好会作品一覧  <<<
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2013・全作品一覧


■ YMD-k

 富士山  

 ボクは富士山をこのようにアップして撮った経験がないが、何となく分かる。いろんな人が撮ってくるのをよく見せてもらうが、10人が10人とも、下の処理に困っている。市街地のこともあれば畑のこともある。海である場合もあるのだが、みんなぎりぎりのところで切りたがる。それだけ富士山そのものと手前の風景に違和感があるのだろう。世界遺産の今後の大きな課題である。


■ IMGW

 高原の朝  

 ススキというと曽爾高原が思い浮かぶが、ここは別の場所らしく、映画のロケ地になってもいいようなところである。時代劇にも現代物にも使えそう。そういうイメージが出てくるのは、この1本の道。これがないとただの山。道の左右のススキの穂が効いた。


■ MTOK

 綱渡り  

 なるほど綱渡りか。松岡さんは時々面白い題をつける。トンボをよく見ると羽などがかなり汚れて、疲れている様子。命の綱渡りの終焉前と言うところか。身につまされる写真ではある。綱に対して直角方向から撮っているように見えるが、綱に来ているピントを見るとトンボの前も後ろもぼけている。なかなか細かい合わせ方である。


■ TNK-i

 パパガンバレ  

 一家揃っての水遊びと言うところらしいが、みんなそれぞれ勝手なことをやっている様子が面白い。手前の女の子にしっかりピントが来ている。全体を見ると題のような雰囲気なのだろうが、ピントだけ見ると別の題の方がよかったかなとも思われる。


■ KJM

 虹  

 写っている山から見ると近江八幡あたりかと思われる。これからの季節、琵琶湖では虹のシーズンだ。山田さんの富士山のところでも書いたが、虹でも同じことがいえる。虹そのものを大事にしようとして、下の部分がカットされることが多い。これも地上の風物と虹とをいかに組み合わすか、これが勝負になる。


■ SRI-k

 クジャク  

 なるほどなー、誰が考えたのか知らんがクジャクか。そのクジャクの顔が真ん中。しかし、これはこう撮るしか他に手はないだろう。ここへ持っていったらどうだと言うことは考えられない。花が満開になるときにもう一度撮りたかった。


■ MTNM

 奥只見湖  

 奥只見湖というだ題でありながら湖面が写っていない。ちょっと違和感はあるが、尾瀬のさらに北にあって、とにかく関西からは遠いところだ。滋賀県近辺ではちょっと見られない山の風景を画面一杯に入れた。特に上一杯に詰めた稜線。松並さんの「この山を写したい」という思いが伝わってくる。


■ MBYS

 せいたかあわだち草  

 さあーてね、これは難しいぞ。夕暮れ空、右にぼけて見えているのは比叡山だろう。そこへセイタカアワダチソウをシルエットにしてアップで入れた。発想は新鮮である。こんな写真初めて見た。この写真でとにかく難儀なのは、左右のぼけた草。とにかく落ち着いて見せるためには・・・と考えてみると、左のぼけがなくて、右のぼけにもピントが来ることか。で、結局なに?といわれると返事に困るのだが。


■ ATRS

 古都  

 トンネルに見えるが、城壁の入り口だろうか。そこがまた橋になっている。全体としてどんな理屈でどんな構造になっているのか、そちらの方を解明したくなる。それにしてもこの中年の二人づれ、影の中に入れたのか入ったのか。この場合やはりもう少し奥の明るいところに置きたかった。


■ HYS

 公園  

 13花緑公園らしい。真っ盛りをいくらか過ぎたばかりの紅葉。葉っぱの色が鮮やかである。この場合、手前の太い木の根っこから下を大きく撮った。間違ってはいないと思う。しかし、もう少しカメラを下げて、落ち葉をもっと大きくすると力がついたのではないか。


■ SRI-t

 霧の夜明け  

 晩秋だろうか。夜明けの霧の中にお堂の白壁が紅く見える。遠くの木立も効果的。遠景でありながら、そのときの情景としてはぴしゃりと決まった。問題は手前に何か。木でもいいし、農道を行く軽トラでもいい。犬をつれて散歩する人でも面白い。


■ YND

 日の当たる坂道  

手前が明るく奥が暗い。写真としては結構強い印象を与える条件である。特に手前の手すりに強い光が当たって、引き締めている。と思ってよく見ると暗い坂道に柵はない。ちょっと待てよ、もし足の悪い人が上り下りするには、こちらにこそ手すりが必要ではないのか。撮影者にそこまでの意識があったかどうか分からないけれど。


■ OOT

 紅葉の朝を走る  

 秋の装いの中を尾根道が走る。「紅葉の朝を走る」、なかなか詩的ないいタイトルだと思って、どれどれどんなクルマが走っているのかと探したが、右端に小さく1台だけ。太田さんはそういう具体的なことでなしに、この尾根道にタイトルのようなイメージを持ったのだろう。それはいいとして、道にこだわったためかどうか分からないが、結果として、一つの山がどかーんと大きく画面に収まってしまった。ちょっと芸がなかったか。


■ NKMR-m

 花摘む少女  

 コスモス畑に少女が2人。しゃがんでいるのか立っているのかそれも分からないが、とにかく背丈を超す花の中に2人の少女がいる。ホワイトバランスが青を強調する方向に変更されていたのだろう。全体に青みがかった色調の中で、全体として夢を見ているようなイメージになった。意図的にやったことだとは思うが、この演出が的確だったかどうか、私には何となく疑問が残るように感じられる。


■ TRTN

 信仰  

 どこかの廃屋らしい。雨戸が閉まった縁側の外に、石仏が一体ぽつんと置かれている。柄が折れたのか、それともはじめからこのような短い形だったのか、箒が1本。ぽんと捨てられたように。そんな状態の中で、ブロックの台にコインがいくつか並べられている。信仰というタイトルはそこから出てきたかと思うが、もしそれに着眼するとしたら、カメラをもう少し上から、かぶせるように、貨幣をはっきりと確認できる角度がほしかった。


■ SRI-c

 奈良吉野山の霧  

 どこかの展望台からだろうか。晴天ならば大きな展望が見られたのだろうが、あいにくの曇り空、ガスを眼下に見ることになった。大きな木を入れてそれで一つの風景にはなっているけれど、この際は後退して手前の状況(たとえば展望台ならば、その柵や人物など)をもっと見せた方が、かえってこの霧(雲)が生きてきたのではないか。もっとも展望台というのは私の勝手な推測だけど。


■ MYT

 凛として咲く  

 本物の花かそれとも造花か。○○勲章のリボンについているデザインされた物にも見える。不思議な花である。まさかそれを画面のど真ん中に置くことはできないということで左へ寄せた。意図は分かるけれど、花そのものが最初に触れたような雰囲気だから、意図通りには収まってくれなかった。ちょっと苦しかった。


■ KDM

 初秋の渓流  

 暗く、ほとんど陰に回ってしまった山蔭の渓流。光線状態としては、初秋から早春までは暗い、確かにその通りだが、それにしてもこのこの暗さが初秋のイメージだろうか。私には玄冬(厳冬ではない・青春、朱夏、白秋などの玄冬)のイメージを感じる。初秋はもう少し明るくはないか。


■ NMR

 午後の公園  

 光ったベンチと蔭になったベンチ。お互いに直角方向に分かれただけなのに、光の状態が陰と陽。光る方をメインに公園の一角をまとめた。逆光に光る犬がいなかったら、このねらいは不発だったろう。それと暗いベンチにかかった人物の足のシルエット。落ち葉の表面が返す光も印象的。


■ TJ

 艶やか  

 どちら向きに見ればいいのか。裏の文字がなかったら、悩んだことだろう。ピンク色の花に薄い緑。決して組み合わせとしては感心したものではない。さらにまた画面のバックとしても、このように画面全体が均一な色彩はほめられたものではない。このように、タブーを2つまで犯しながら、ぎりぎりの線で持ちこたえた。1つならず2つまでが、今の場合は生きた。花が生きるのは、一にも二にもこのバックによる。屋外?だと思うが、どうしてこのような均質な面が作れたのか、不思議である。


■ OKD

 カルガモ親子?  

 岸から離れて島ともいえず、浅瀬ともいえない土地に木が生えている。そういう風景を硬調の画面におさめた。結果、湖面のほとんどは白く飛んでしまった。写真としては失敗である。しかし写真というものは、失敗がすべて駄目とならないところが面白いところ。沖に浮く2羽のカモが、ちょっと見ただけでは空中に浮いているように感じられる。夢を見ているような風景に仕上がった。


■ YMD-t

 整然北山台杉  

 京都を対象にした写真集には必ず登場する北山杉。これほど人工的な風景はないのだが、東京から来た大学生が感激して、すばらしい自然美だと言ったとか。どれか1本、すっくと伸びた幹を選んで、それを中心にまとめると絵が落ち着いてくる。今のままではちょっと漫然な感じ。もう少し狭い範囲に絞った方がよかっただろう。


■ AOK

 睨み・守る  

 「屋根葺替えから数十年この輝き、永原”常念寺”、ボクの家の願い寺」と注釈がついていた。こういう思いをはっきりさせて鬼瓦を撮った。興味深い試みだ。側面の刻まれた文字にも意味があるのだろう。これをいかにきっちり読ますか。注してみているとどこかではっきり読めるタイミングが見つかるだろう。


■ TJMR

 コスモスに蝶  

 花にも蝶にもしっかりピントが来ている。そういう意味ではしっかりとれていといえるが、残念ながら光が強すぎた。そのためコントラストが強くなり、羽の模様の複雑さと相まって、画面を複雑にしてしまった。蝶が花に埋没してしまった。


■ NGC

 二羽の川蝉  

 2羽のカワセミが何か人工的な台の上に並んでいる。ピントの範囲が、ワラがぶら下がっているところから手前の鳥あたりまで。かなり長いレンズを使っているらしく、アウトフォーカスになった向こうの鳥までは、いくらか距離があるのだろうが、大きさはほとんど変わらないように写っている。逃げてくれるなと念じてシャッターを切っている息使いが感じられる写真である。


■ INUE

 若者  

 楽しい合宿風景。若い高校生でも紅葉が気になるらしい。全員右向け右。しかしそんなとき、必ず一人や二人は別の方を向いている御仁がいる。またそういうヤツに限って目立つのも面白い。いちばん小さくてみんなの陰に隠れてしまっても不思議でないのに、こうして出てくる。写真の主役はこのちびっ子ギャング。





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