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>>> 2013・風景写真同好会作品一覧  <<<
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2013・全作品一覧


■ NGC

 河原のベニシジミ  

 蝶には見事なピントが来ている。一見したところでは見えないが、触覚の白と黒の鉄道マークまでしっかり見える。バックのぼけも文句なし。問題は前ぼけが大きすぎること、これが写真をややこしくした。ススキが後ろにあり、無理してぼけを入れる必要もなかった。勝手に入ってきたのだろうか。


■ YMD-k

 幸 せ  

 名前は知らないがよく見る花だ。密集しているひげのような花弁にピントがきっちり来ている。もう少しピントの範囲が浅くてもいいような気もするが、基本的にはしっかり撮れている。問題は光。日中に撮られたらしく、光が単純。時間帯を選べばもっと味が出ただろう。


■ IMGW

 朝くも  

 山の向こうに上ったばかりの朝日。ピントはたしか、クモの足のひげまで見える。太陽の左に数本の糸が光っている。右下の暗い部分にも巣の糸は見える。これらがもっと光っていたら。
 太陽は動く、あっという間に明るさが増すから、悠長なことはしておれないが、もし次に機会があれば、太陽をうんと大きくしてみたい。そのためにはレンズを長くする。その分後退しなければならない。その余裕の確保が必要になる。退がった場合クモが小さくなって肉眼で見えるかどうか。それを探しているうちにも太陽は動く。


■ MTOK

 早く咲け咲け  

 アゲハチョウがなぜか花の咲いていないところへやってきた。ゆっくりしていたのかどうかは分からないが、とにかくきっちり撮れた。足も、触角も、羽も、とにかく全体がきっちり撮れた。バックのぼけもOK。欲を言えば、右上のつぼみと重なっている明るいぼけをチョウの頭に重ねたかった。


■ TNK-i

 これ何?  

 ほんまに何やろね。排水パイプらしいが揃って3本もというのが不思議。必要ならもっと太いのを1本にすればいいものを。細いのを数増やす方が安上がりというわけか。こういう場合、周囲の様子も分かるように撮っておくといざというときに役立つことがある。


■ TNK-y

 登れるかな?  

 さあ、これが分からない。丸い光はたぶん月だろう。それと画面とは直接関係はなさそう。登れるかな?というのはゴンドラ風の箱か乗り物か。これがこの夜分にどこへ登るのか。これは分からない。


■ KJM

 古城の月  

 彦根城と名月というところらしい。月だけ撮っても写真にならないので、地上の風物と組み合わす。そこにこの種の写真の面白味がある。いわゆる満月そのものは結構明るく、満月だけなら、ISO=100、F=8で、1/100〜1/200ぐらいで月面のウサギが写るといわれている。ところがその露出では地上の物は難しい。結局夕方のわずかに明るさが残っているタイミングが要求される。


■ NKMR-k

 せせらぎ  

 いわゆる渓流をそのまま正直に写した。結果、「川が流れていました。大きな石のあいだを水が流れていました」で終わりになる。やっぱり霧が出るとか、霞がかかるとか。それが太陽に映し出されるとかの何らかの演出が必要になろう。


■ SRI-k

 暑い日  

 白い彼岸花の部分をアップした。暗いバックに白が鮮やか。こういう場合の露出は難しいが、飛ぶ瞬前でかろうじて収まったというところ。ここまでアップしていくと、花と花との重なり方までが気になってくる。そういう意味では上半分はうまくいっているが、下半分がややごちゃごちゃしたか。


■ MTNM

 彼岸花  

 白い彼岸花の部分をアップした。暗いバックに白が鮮やか。こういう場合の露出は難しいが、飛ぶ瞬前でかろうじて収まったというところ。ここまでアップしていくと、花と花との重なり方までが気になってくる。そういう意味では上半分はうまくいっているが、下半分がややごちゃごちゃしたか。


■ MBYS

 ガマの穂  

 ガマの穂も最近では珍しくなって、つい写真の材料にということになる。しかし、残念ながら、それだけを写しても「ああ、ガマの穂ですな」ということで、特別人の目を引くということにはならない。後ろの山は三上山らしいから、これは花緑公園のトンボの池かな。トンボなりチョウなりのポイントがほしかった。


■ ATRS

 古い街  

 ヨーロッパの古い街並みらしい。なんといったらいいのか、我々日本人には城壁にも見えるが、要するに街並みなのだろう。その壁面に射す光が何とも穏やか。影から出ていく男性の足下がわずかにぶれているのも、いい。一つだけ細かいことをいえば、男性の帽子の上に塀の断面が重なったこと。


■ HYS

 ヒマワリ  

 ヒマワリのアップ、写真としては単純。しかし、オーバー気味の露出でさわやかさを演出した。それがポイントだから、形についてはとやかく言う必要はないのかも知れないが、下から跳ね上がるような数枚の花びらが、無理に押し曲げられているようで、不自然さを感じる。ここのところはどうなっていたのだろう。それとも手前にあったもう一つの花の上部か。


■ MRKM

 エリ  

 エリの一部をややアップ気味に捉えた。夕方か朝か、全体にややアンダー気味の色調が静かさを感じさせる。静かな湖面に影が揺れる。手前のヨシの先が見えて、湖のイメージはしっかり捉えられている。ただ、題を「エリ」とするとき、一番手前のポールと画面左端の間隔をあと3分の1つめたかった(今の間隔の3分の2にする)。


■ SRI-t

 待ってました  

 前回はこの花にトンボがとまっていた。今回は「待ってました」とカエルが現れる。なかなか役者が豊富。しかしトンボの時にも感じたが、この花は役者を食ってしまう。花に目がいって、そのあとでカエルがいることに気がつく。花に露が点々とついておめかししているからよけいだ。カエルを引き立ててくれる場所を選んでやりたい。


■ YND

 黄 葉  

 流れ落ちる滝の脇、暗くなった部分に黄色くなった葉っぱを置いた。それに関しては文句なし。葉っぱを横から見て薄く見えるのもこの場合は正解。問題は流水の幅と流れ方。今のままだとまだ滝の方が強く、「黄葉」の題は苦しい。黄葉が十分に主役をはれる絵を作ることが先決だろう。そういう意味で、流れかた(写真の画面上での流れ方)をコントロールして、水が跳ねる放物線などを使う手も考えられる。


■ OOT

 夏の終わり  

 よっぽど撮るものがなかったのか、よっぽど暇だったのか。レンズの被写界深度のテストのような写真だ。ほんの数mmの範囲にだけピントが合っている。室内での自然光らしい。煙が見えるようでもう一つはっきりしない。強力ライトか何かを当てれば、別の写真になったかも知れない。ほんまに暇なときのどうぞ。でも香取線香はもういらないな。


■ NKMR-m

 蝶の舞  

 ヒマワリに来たモンシロチョウ(らしいけどよくは分からない)。羽はぶれているが、触覚、目の玉、口吻などは見事に止まっている。とくに口吻は渦巻状態、香取線香のようにくるくる巻き、それまできっちり見える。何時間粘るとこういう写真が撮れるのか。見事。


■ TRTN

 蔵  

 木の間から見た白壁の土蔵。八幡堀の目玉の一つ。夏の暑い時期だったのか散歩する人はいない。意識して狙ったのかどうかは分からないが、上の実体は切妻面がメインになり側面(棟に平行な面)は木の枝で隠れている。それに対して水に映った像の方は、側面がメインになっている。よく鏡のように水面に映った対称的な像といわれるが、必ずしもそればかりではないという例である。


■ SRI-c

 早 朝  

 日の出前の空の様子を狙った。何もないから愛想がないと高圧線の鉄塔と電線を入れた。きょうびの日本、これも風景の一つである。太陽はまだ昇っていないらしいが、山際の雲が結構にぎやかでおもしろそう。もっと下の田圃などを入れた方が絵が安定しただろう。山から下が暗くつぶれてしまうかも知れないが、車のライトなどをアクセントにすると何とかなるのではないか。何もたくさん入れる必要はない。決まったところに2つ3つあればよいのだから。


■ MYT

 立夏の涼  

 いい題がついた。実際に涼しさが感じられるかどうかは別にして、花びらの色に涼しさを感じるということだろう。オレンジ色の燃えるような中心部を暗いバックに置き、上半分には緑の葉っぱを置いた。その縁で光る光の粒を、うるさいと見るか、おもしろいと見るか。意見の分かれるところだろう。私自身はアクセントとして、結構おもしろいと見る。


■ KDM

 釣り仲間  

 釣り仲間、きょうの成果の自慢話に盛り上がっているのだろう。ところが写真には音声が入らない。残念ながらそれを姿形で表現しなければならない。こういう写真は一にも二にも、体の表現力である。たとえばTVの記者会見。べらべらしゃべっているときは静かであるが、ちょっとした仕草にたいして、シャッター音がカシャカシャとやかましい。その仕草から何かをしゃべらそうとしているのである。「まことに申し訳け・・・」と頭を下げると、それが最高潮。ちょっと馬鹿らし過ぎて鼻白むが。


■ NMR

 共 演  

 「共演」というのはどういう意味だろう。裸の木をバックに桜の花が咲いている。単純な絵だけど、白いコスチュームを着たバレリーナが踊っているようにも見える。それがなんとなく左向きに動いていくような。左を詰めて右をあけた。写真の常識とは逆の流れだけど、それがまた気にならない不思議な写真。


■ TJ

 秋の気配  

 萩のアップ。花そのものはか細く主役になれるかどうかというところ。結局斜めに横切る細い枝とそれにまつわる楕円形の葉っぱ。これで絵を作っているわけだが、それを支えるバックの表情、これが効いた。葉っぱと同系統の淡い色を使った。これが成功。


■ OKD

 朝の彼岸花  

 前回は夕方のヒマワリだったが今回は朝。彼岸花の上半分に朝日が当たっているところらしい、それを真上から狙った。おもしろい狙いだとは思うが、花のとらえ方が画面の真正面で正直すぎた。もう少し変化がある狙いだったら、案外おもしろい絵になったかも知れない。


■ YMD-t

 秋暑の里山  

 久多の里だという。下半分を紫色の花で埋め、右上に光が当たっている里の風景を置いた。受け取る人の感覚で勝負が分かれるような気がする。結局は手前半分をどう解釈するかということだろう。たとえば画面全体に光が当たっていたら、何の悩みもなくうなずけたものを、右上だけに光が当たった。そこだけ切り取ると電柱などが結構邪魔になるし。悩みの多い写真である。


■ AOK

 帳降りる浅草寺  

 トワイライト浅草寺。前回の夜景より若干早い時間帯らしい。まだ街並みに明るさが残っているその表情をうまく捉えた。ようやく効果が出だした五重塔のライトアップ、本堂の軒下のほのかな明かりなど、暮れゆく町の色合いをうまく捉えている。


■ TJMR

 花 芯  

 花のクローズアップで被写界深度(焦点深度ともいった。要するに画面内でピントが合っている範囲)が非常に浅い。花弁に合わせたのだろうけれども、そこから伸びているひげのような物の先にピントが来た。難しい仕事だった。もしきっちり花弁に来ていたら、結構いい写真になっていただろう。





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