k
 

>>> 2012・風景写真同好会作品一覧  <<<
ソスmソスnソスDソスOソスX  ソスQソスOソスPソスQソスDソスOソスXソスDソスQソスR

目 次 へ
 

2012・全作品一覧


■ INUE

 カエル  

 横位置で見て、首を傾げているところかと思ったがそうではなくて、縦位置で何かの茎に食らいついて、頭を起こしているところだという。そんな苦しい姿勢でいながら、さほど緊迫感がないのは、さすがプロというところ。右上の白ボケから伸びる黒いボケが画面を引き締めている。


■ ICK

 弥生の森の春  

 弥生の森の竪穴式住居。桜の花が満開である。太陽が高くなってからの撮影らしい。結果、かやぶきの屋根に落ちる影が短くなっている。もし撮り直しがきくとしたら(といっても1年単位だけど)、左からの光が斜めに当たる時間帯を見つけて屋根の右側を影にしたい。それで屋根の立体感が出る。


■ IMGW

 夜明け前  

 三上山山麓、夜明けのつり橋。本来ならば横位置の絵だろうが、あえて縦にとって、明けやらぬ空を強調した。その結果、橋柱がきいた。(もし横位置だったら、この柱が絵を左右に分けることになったのではないか)。
 橋柱のライトが、カマキリが下向きに目を光らせているように感じられるが、これが三上山の稜線に重なったのはしんどかった。


■ MTOK

 ハラリ ハラリ  

 なるほど、ハラリハラリ。日中だったらしく太陽が高い。まさに崩れ落ちようとする蓮の花。もう花としての体をなさない。それを惜しむかのようにカメラに納めた。落ちた花びらが、1枚でも葉っぱの上に残っていてくれたら。
 手前のつぼみが暗く写っているのは何故だろう。


■ TNK-i

 家族づれ  

 夕日の湖畔で何かをしているところ。撮影者はその何かが分かる。もしこの3人が自分の家族の場合、シルエットの個々の姿も生きてくる。ところが第三者にはそれが分からない。そこのところに写真の難しさがある。シルエットの姿が読めると写真が生きてくるのだが。


■ TNK-y

 魚遊び  

 抽象画を見るよう。「魚遊び」という題がついているから、そうなのだろうとは思うが、それでも確かなことは分からない。かなり遅いシャッターで流したのだろう。魚もかなり動いているのだとは思うが、どこかになるほどと読みとれる部分(止まっている部分)がほしい。


■ KJM

 おなしはげは  

 ちょっと珍しい色のアゲハチョウである。目の前に花があるのに、葉っぱに止まっている。全体に何となくソフトフォーカスのフィルターをかけたような雰囲気がある。絞りはかなり浅かったらしく、バックがきれいにぼけた。それの明から暗への変化がいい。


■ NKMR-k

 白い花  

 花の名前は分からないが、複雑に重なった白い花びらにピシャリの露出。下手すれば飛んでしまうところを見事に押さえた。露出がオートだとしたら、カメラの勝利。花びらに較べて、花芯部の茶色の毒々しさがしんどいが。これは撮影者の責任ではない。


■ MTNM

 飛騨高山人力車  

 これはまた高山の車夫さんは逞しい。おっと、車夫さんじゃない、車婦さん。いまどきそんな区別することがアカンのや。だから今風に言えば「車仕さん」か。その車仕さんが暗い店をバックに浮き立っているのに、車の中の若い2人はどこにいるのかほとんど目立たない。写真というのは面白いなと思う。高山の車婦さんバンザイ。


■ MBYS

 ブランコにくものす  

 公園の開店休業のブランコらしい。それにクモが巣を作った。そのクモが几帳面だったのか、ヒマだったのか。とてつもなく大きなていねいな巣。これは見事。それをストロボ一発で狙った。そこまでは分かる。分からないのが鎖の影。これどういうことやろね。ずーと考えているが分からない。何かカラクリがあるのだろうか。


■ HYS

 コイ  

 コイが鮮やか。池の鯉を描いた絵を見て、ときどきこの鯉は水の上を泳いどるぞ、と思うときがある。そのときとよく似た感じを持つ。とくに白黒網目模様のコイ。橋の上などからカメラを下に向けるとこういう見え方をするわけだが、写真として考えると、もう少しカメラを斜めに向けて、水面の一部に空の反射を見せると実感が湧く。


■ MRKM

 エリ明ける  

 村上さん、久しぶりの琵琶湖もの。エリを向こうに暁の空を映す湖面。紫がかった朝の光がいい。絵としてはエリが左上に押しやられてちょっと窮屈だった。
 それはそれとして、どうしたのかな、大きくトリミングしたのか、小さいデータを無理に引き伸ばした感じで画面が荒れている。


■ SRI-t

 くすぐったいよトンボくん  

 題を見て、トンボてどこにおるの?と探したら、いたいた、確かにいた。白井さんにはこれが大きく見えた。人間には自分が意識したものは大きく感じられる。しかしカメラにはそれがない。トンボを見せるには、白いバックで、その部分だけを望遠で。


■ YND

 残雪の洞窟  

 この洞窟が下へ向いているのか、横(水平)へ向いているのか。私には何となく下へ向いているように感じられる。だとすると、ふとした弾みでこの雪に足をかけたトタンにずずっと滑って、雪もろともに奈落の底へ。と、勝手に考えているのだが、もう少し広く撮って、見る人にそれを分からすことも必要だったか。


■ OOT

 滴り  

 水源地帯だろうか。滝が段になっている。滝壺風のたまりからさらに下へ。苔の間からしたたり落ちる水を見ていると、浄化作用のシステムが見えるような。これはそういう目的で使われると意味を持つのだろう。一般的な作品となると、ここで話が止まってしまうのがつらい。


■ NKMR-m

 水葵  

 紙焼きを見ると花は紫がかっている。スキャニングしたデータをパソコン画面で見たら、赤が抜けて浅い青になっている。花の色を合わすと、バックがまったっく別の色になる。あれこれ調整したが調整不能。写真の「色調」の難しさだ。
あきらめてそのままにしておいたら、このプリントではもとの紫色で出てきた。


■ TRTN

 農家  

 稲穂が垂れる秋の好日。2階のベランダでは布団干し。さーてこれはどちらを撮ったのだろう。稲穂か布団干しか。布団干しが目について、1階から丸ごと狙ったが、それではなんぼなんでもということで、カメラを低くとって1階を隠したというところか。もうちょっとで平和な農村風景になるような気がするが。


■ SRI-c

 祇王井川  

 きれいにカーブする石垣、その向こうの石段。生和神社裏の祇王井川。深い森の中を流れる感じがする。水面に映す影がいい。曇り空らしく光が乏しいが、こういう日はうっかり空を入れると白く飛んで、水面もそれを映して苦しくなる。空を入れなかったのは正解。水辺に誰か人物がいたら。


■ KTOK

 城壁  

 城壁だという。この空間は何のために。鉄砲を撃つには大きすぎるし。まさか大砲ではあるまいし。と、いろんなことを考えさすが、そもそもこの額縁構図は何のため?。こういう場所があるとみんな好んで写真を撮るが、ほとんどが無意識なようである。あえて視界を狭くするこの構図の意味が分かりにくい。


■ YMD-t

 夏休みの思い出  

 芝生の広場に自転車が1台。これがきいた。これがなかったら、だだっ広い広場でしかない。問題はそこから。いまの場合、木の影と自転車の上部が重なってしまった。カメラを上げれば影は離れるが、それが出来るかどうか。左へ移動して、完全に離す手はある。しかしせっかくの影とのコンタクトがなくなる。影を後輪の一部にかかるぐらいのところか。


■ OKD

 近江妙蓮公園  

 近江妙連の隣の大きな建物。快晴の日で瓦の網目が鮮やか。まさに日本の美である。その瓦の光と蓮の花の組み合わせ。残念ながらいまの場合は花が負けた。だから写真としては瓦が主役だが、これであと1つ2つ花があれば、面白いコントラストになった。つぎへの課題である。


■ KDM

 夏の漁港  

 あー、魚が干してあるな、と思ってよく見るとなんと洗濯ばさみ。大きさがわからないが、特製だろうか。魚の大きさも分からないし、正直言って見当がつかない。ボートがあるじゃないかと言われても距離感があるので何とも。だまし絵的な面白さを狙ったのかもしれないが。


■ NMR

 二人姉妹  

 小さいサイズではどれが「二人姉妹」か分からなかった。拡大してよく見るとまん中の2輪だけにピントが来ている。芸の細かい写真である。ということでピントは見事だが、トーン的にはみな同じ明るさで騒がしい絵になった。この2輪だけにスポットが当たっていたら。


■ TJ

 夏彩  

 睡蓮の花のことはよく分からないが、珍しい色合いといっていいのだろう。回りが白で中心部が赤。その白い部分をとばし気味にして、まん中にぽんと置き、その回りに赤いメダカ。面白い構図である。左端がややごちゃごちゃしたことを除けば鮮やかな写真である。


■ FKOK

 夜陰  

 千手観音を思わす枯れ木と半月。舞台装置を思わす。面倒なことを言わなければ面白い写真である。撮影時の二重撮りか、パソコン上での合成かのどちらかだろうが、この木と月との組み合わせの発想が面白い。もう少ししっかり計画的に作り直せば面白い作品になろう。


■ YMMT-k

 稲の開花  

 これが稲の花か。以前テレビで一度見た記憶はあるが、しっかり見せてもらったのはこれが初めて。なんと小さいものだ。いくら風のない日を選んでも、完全な無風はないだろうし、野外でのここまでのアップは難しかったはず。これは細かい仕事だった。


■ AOK

 祈る豊作  

 きれいな棚田にていねいに植え付けられた苗。もうこれだけで一つの絵になっている。ここへクワを担いだ人物をというのは、日本昔話の世界だろう。この上さらに欲をいえば、画面左奥に、わずかに山陰が写った水面が見える。それも含めて絵を作ると画面に変化が与えられた。


■ MRSK

 長野  

 まさにトンネルから出ようとするところ。前の車がきいた。これがなかったら、トンネルはすぽんと抜けて、白飛びで絵にならなかった。画面は流れていないが、何となく水に濡れたような路面が、流れを感じさせる。面白い写真だ。


■ KR

 ガリバーの世界  

 どこかの埠頭でのシーンらしい。左端の人物に対する文字の大きさを例えてのものだろうが。おそらく写真が出来てからの題だろう。人物は、点呼か何かをしている最中らしい。この文字の真下でそれをやってくれたら・・・。惜しかった。


■ TJMR

 蓮の花  

 姿が乱れ始めた蓮の花。何をポイントにしようとしたのか分かりにくい。頭がギリギリに見えるハチスか、それとも全体に透けたように見える光か。そこのところが中途半端なままシャッターが切れてしまったようだ。バックの処理はうまくいっているのに惜しかった。


■ NGC

 浦川に来る川蝉  

 まずなんといっても1枚の画面に2羽一緒にというのが珍しい。2羽が別々にというのは見た記憶があるが、このように同じ姿勢で2羽が並んだのは記憶がない。周囲の草のごちゃごちゃがなければと思うが、それはこちらの言い分で、鳥にとってはこれも防護柵の一つなのだろう。





ページトップへ