>>> 2012・風景写真同好会作品一覧 <<< |
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2012・全作品一覧 |
朝釣 きれいな朝だ。釣り糸の白い線が印象的。せっかくの材料を無理して2本入れようとして両端に押しやったのは惜しかった。1本にして、もうちょっとアップしたら、結構きいただろう。あとは水平線の高さ。無意識に撮ると間違いなくこうなる。水平線は必ず意識して決める。 |
野洲の花火 中村さんの作品とほとんど同じ構図。下の方で無秩序に落下する光跡を入れている。野口さんはこれに意味を感じたのだろうか。もしそうなら、画面の左下だけを生かした構図が必要になる。中途半端な面白さを狙ったとしたら、やっぱり邪魔だったか。 |
凝視 井上さん得意のカエル。目玉にきっちり浅いピントが来て見事。こうしてみるとカエルの目玉は左右で90度ほど方向に差がある。これでどうして対象物が1つに見えるのか不思議。片足離してひょいと挨拶してくれないかな。 |
湖北の春 きれいに咲きそろった桜と、入江に影を映す裸の木。一見したところサクラに目が行くが、よく見ると、私の感覚では左の裸の木とその奥の湖面のほうに魅力を感じる。現場を知らないからよく分からないが、ここは2つの風景が重なっているのではないか。来春に向けて現場検証しておいたらどうだろう。 |
夕焼け タイトルは「夕焼け」と素っ気ないが、写真としては不思議な味がある。道の向こうに盛り上がる山と夕焼けという構図だが、手前の暗い道の部分が分かるようで分からない面白さ。とくに道の方向とクルマの向きが一致しない不思議さ。これだけで見る人を考えさせてしまう。おもしろい写真だ。 |
橋 鉄塔か何かのように見えるのは、つり橋の支柱らしい。それをベースにして飛行機雲が走る青空でまとめた。支柱の先端に強い太陽の光芒。「きょうも猛暑が・・・」というニュースのバックに使えそうな。力のある写真だ。 |
たわむれ どこかの波打ち際らしい。水鳥がたわむれている。ここまでアップできるのは鳥たちが慣れているのか、レンズが長いのか。ただ、それ以上の情報が見えないから、話がそこで終わってしまうのが惜しかった。もう少し周辺の状況を見せてもよかったか。 |
風薫る 池のなかにもう一つ池があるような。水面の高さも差があるようなないような。向こうのヨシの中の釣り人を見ると、結構広い場所のようだ。「風薫る」というけれど、結構冷たい風のような。とにかく、この半円形の堤?は何なのか、見ていて悩みの多い写真である。 |
茅のれん 「茅のれん」というのは新造語かと思ったら、そうではなく、「健康と安らぎを祈って、茅のれんをくぐりましょう」とある。この写真1枚で茅のれんを表現しようとしたら、このメッセージをどう取り扱うか。写真の使い方によってこの組み合わせも変わってくる。いまは真正面からだが。 |
ヒロシマ 原爆ドームだとか。余り見かけないアングルで、内部だろうか。それにしても上すぼまりにもならず、しっかり撮れている。これだけの面をカバーできる距離が内部にあるのだろうか。油絵のモチーフになりそうである。もちろんその場合は白抜けの窓は画家のイメージで対処されるだろうけれど。 |
早春の比良山 雲海の上に浮く北アルプス連峰のイメージ。安曇野から見る常念岳というところか。このブルーはホワイトバランスを変更したのだと思うが、一つのアイディアとしては成功した。ただ、「早春」よりは「極寒」のイメージの方が強い。 |
スイレン 濃緑の水面のイメージが抜群。しかし残念ながら主役はスイレン。水面の濃さに対して花の白が露出ーオーバーになり飛んでしまった。あと少し、時間帯を変えていたら、これほどのトビはなかったのではないか。惜しかった。 |
松葉にクモ クモが松葉に卵を産みつけているところか。大きさが分からないが松葉の写りかたからして、大きなものではなさそうだ。クモの足などが透明に見えるよう。もし可能ならさらにアップしてみてみたかった。でもそれをやるにはちょっと勇気がいるかな。 |
砂風呂の母娘 題があるから意味が分かるが、そうでなかったら難しかった。とくに左にあるバッグのようなもの。題なしで見たら、これが頭だとは誰も気がつかないだろう。お母ちゃんの表情が読めるアングルから狙ったらおもしろかった。 |
静 どこかの庭園らしい。室内と屋外、露出が極端に違う2つの要素をうまくまとめた。とくに室内の照明とそれに照らされる天井周辺のほのかな明るさが何ともいえない。こういう場合うっかりするとカメラの前後方向の傾きで柱が歪むが、それもうまく処理されている。 |
スイレン スイレンは見事。きっちり撮れている。あとはバックの処理。特に下半分。メインのスイレンの茎が影になっているから、バックを明るくしたのは分からなくもないが、結果的に雑然としてしまった。それと花の右の白い部分、これがつらい。 |
雨の芦刈園 なるほどアジサイの季節だ。雨でもお客さんでにぎあう。確かこれはかなり広い画面からこの部分だけをトリミングしたはず。赤い傘をポイントにここだけ切り出したのは成功。ただ、残念ながら、画質に無理がある。出来れば撮影の時点で、このアングルで狙いたい。 |
岸壁の滝壺へ 滝の表情は見事。迫力がある。縦に長い滝を横に切り取った。一つのアイディアとしてそれも分かる。問題は滝と右の岩との間に生じた暗い部分。これで絵が左右に分かれてしまった。右の岩が強いから余計にその感を受ける。ここをつなぐ何かがほしかった。 |
武者の滝 緑が鮮やか。滝の水流の中にも緑が見える。多分撮影時に意識していたと思うが、実際にはどうしようもない。滝としてはさして多くない水量が岩を伝って流れ落ちる。シャッタースピードは的確だった。いちばんいい表情を捉えた。滝の中央に光る岩がある。角度によっては光りすぎることがあるから、撮るときに意識していないととんでもない失敗につながるおそれがある。 |
夏の風物 直線と曲線の2本の線を軸にして、繊細で上品な表情に仕上げた。こういう場合、絞りを開けると線が太くなり、絞ると細くなる。多分絞り気味の設定だったのだろう。 |
池の花 「池の花」は、どちらを意味するのか。アジサイかスイレンか。両方という意味かも知れないが。花の量としてはもちろんアジサイになるが、写真のポイントとしてはスイレンの方が強い。その力関係を保ちながら絵をまとめる必要がある。アジサイをもう少し押さえたらどうだろう。 |
芍薬花の朝 シャクヤクてこんな字ですか。雨上がりか朝露か分からないが、水滴がきっちり撮れている。大きな花を一輪だけ、結構難しい仕事だ。まん中にボーンと置かず上をちょっと詰めた。うまい手だ。さらに細かいことをいえば、右上の何かの茎のような線が気になる。カットしておくとよい。それをやると、花の切れ目も処理できる。 |
XXXX どこかの森の中らしい。こけむした巨木の根っこ。結構明るく写っているが実際には暗いのだろう。そういう中で光を捜すのは難しいが、苔の稜線が光るところなどが、きっちり出ると立体感が生きてくる。中央の苔に多少その線が見えてはいるが。 |
かれいな花火 スローシャッターでカメラが振れた。撮影としては失敗だけど、「失敗」必ずしも「駄目」とならないのが写真のおもしろいところ。こうしてみると結構おもしろい。仮に三脚を使っていても、レンズが長いと振れる率は高いから、ワイド系を使う方が安心。 |
雨の八幡堀 キショウブが満開、橋の上を傘をさした人が行く。観光船も開店休業。水面を見るとけっこう強い雨だ。こんな日に撮影も大変。こんな日は空を入れると駄目。長いレンズでそれを避けた。シャッターは遅いから、カメラブレ回避に苦労だったろう。うまくまとめた。 |
マントの挨拶 予備知識不足で申し訳ない。小さな魚がたくさん泳いでいるから、どこかの水族館かと思うが、写っているものの大きさも特徴も何も分からない。よく見るとマントなるものもたくさんいる。ガラスの反射なども避けてうまく撮れている。 |
日だまりの中で 透過光を受けた葉をバックにしたハチス。全体をハイキートンにまとめて、うまくいった。葉は透過光を受けて明るいのは分かるが、ハチスが同じように明るいのはどういう光だったのか。左下からの花びらが邪魔だったか。 |
最終点検 手っ甲などの最終確認をする女性2人組。傘で暗くなっているがにこやかな表情が読みとれる。かなり長いレンズを使ったらしいが、ピントはしっかりしている。後の民家の屋根の光が邪魔になる。カメラの場所を変えても無理だったか。こういうイベントだから自由に動けないだろうが。 |
アジサイ 大きなアジサイの花の一部だが、小さい花がリング状につながっている。前回の薔薇もそうだったが、赤が非常にきれい。いい色が出ている。ピントも浅く、手前だけにピシャリと来たのは見事。 |
光と影 一人ボートで魚を釣る男性。波にゆれる影がいい。右のヨシをもうちょっときっちり入れて、釣り人の動きが見えるタイミングだとさらに生きたはず。そのためには待たなければならないが、これは魚釣りだから結構動くのではないか。 |
箱館山 紅白のユリ。実際の花の大きさを見ると白のほうが大きい。しかし、赤が強く目にはいるから、感覚的にはほとんど同じ大きさに感じられる。右の白いユリが大きく姿もしっかりしているから、それをメインにまとめた方がよかっただろう。 |
夏は来ぬ 草むらの陰に灯台。青い空に白い雲。夏休みの絵日記のような写真である。ムギワラ帽子に捕虫網を持った子供が駆けていくのは昔の風景か。左右がちょっと窮屈だった。レンズを広げるのが無理なら,雲の動きを待てば何とかなったのではないか。 |
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