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>>> 2012・風景写真同好会作品一覧  <<<
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2012・全作品一覧


■ FKOK

 怪木  

 右の目の奥に見える明るい光がポイントだったのか。もしそうだとしたら、カメラの位置は決まってしまう。それが決まれば何もかもがどうしようもなくなるが、左に見える白っぽい木、これが邪魔だった。目玉にこだわらなければ、少し右へ移動すれば簡単に解決する話だが。


■ YMMT-k

 鯉  

 これがコイか。コイといえばほとんどが上から見ているわけで、真横からしげしげと見る機会はほとんどない。何か不思議な気がする。1匹全体を写すのではなく、前半分で切ったのもよかった。しかし、前回のカイツムリに較べると絵が単純だった。私自身、水族館の中で撮影した経験がないので何ともいえないが、反射を避けてうまく捉えている。


■ MRSK

 さむい!  

 撮影場所がよく分からないが、かなりの寒冷地なのかも知れない。若い女性の顔だけで、というよりは女性がかぶったフードで寒さを表現しようとしたらしい。何となくその意図は分かるが、それ以上のものが伝わってこない。吐く息が白いとか、プラス1がほしい。


■ KR

 洗濯  

 これまいったなー。「洗濯」というタイトルだが、洗濯風景らしいのは、周囲におかれたぬれた衣服だけで、肝心の手先が見えない。難儀なところにバケツがあったものだ。この洗濯板は天然の石か、それとも人工のものか。生活環境の違う風俗を第三者に伝えることは難しい。


■ TJMR

 桜花  

 上下に前ボケの白い花が見えて、途中で切り取られた枝がにょきっと蝸牛の角のように出てくる。狙いはこの枝だったとは思うが、もう一つ絵作りの意図が分かりにくい。画面のトーンが少し浅い感じ。春を表現しようとしたのかも知れないが、もう少し濃いほうがしゃきっとしただろう。


■ NGC

 梅に小鳥  

 梅に鶯と行きたかったところらしいが、残念ながらモズだったということで、「梅に小鳥」。どれぐらいの時間止まっていてくれるか分からないが、ピントもしっかりして、きっちり撮れている。バックが暗かったために、ややオーバー気味になったのと、光が真正面から当たり、枝にほとんど影がないのが惜しかった。


■ INUE

 春めく  

 まだつぼみが残っている早咲きの花。さすがアップは慣れたもので、ピントもしっかり、バックのボケもOK。白い花に対して、露出が若干オーバー気味だったことと、主役の花と後の花が重なったことが惜しかった。


■ ICK

 老梅  

 盆梅展での撮影らしい。展示品だから、自由はきかない。ストロボ一発ということになったのだろうが、やっぱりしんどかった。暗さかげんは分からないが、いまどきのことだからISOを上げて処理することは出来なかったか。


■ YMD-k

 幾何学  

 面白い題がついた。三角形ABCと行きたいところだが、全部四辺形になるんだな。考えてみれば当たり前のことだけれど。その中をカモ(カイツムリ?)が2羽泳いでいる。これがきいた。露出がオーバー気味で、図形のヨシに色がついたのが惜しかった。


■ IMGW

 夕暮れ  

 なんとまあ、どこにも直線が見あたらない裸の木。その向こうに冬の夕日が落ちようとしている。ワイドレンズで空を高く取り入れたのがよかった。その空を覆う冬の雲。右下に見える遠くの木の影が、人が歩いているようにも見えてドラマチックだ。


■ MTOK

 凛として  

 どこの塔か。写真としてはきっちり撮れている。とにかく傾きがない。撮影のあとで修正していないとしたら、見事。左右両面の明るさの関係もうまくいった。これで青空に白い雲がぽっかり浮いていたら…。そうすんなりいかんのが写真の神様の気むずかしいところ。
 もう少し下がほしいとよく見たら、何かフェンスがあるようだ。これを嫌ったのだろう。


■ TNK-i

 冬の花緑公園  

 雪上がりか、裸の枝にかたまりが付着している。全体として(奥のボケも含めて)枝の線がうるさいのが気になる。その中で60度光線の隠し味が好ましい。水滴に光が反射しているのだろう。この種のフィルターを生かす一つの手法かも知れない。


■ TNK-y

 思い出  

 厳島神社の回廊らしい。旅の思い出というところか。こうしてみると画面の下半分が水面になっている。ある意味仕方がないことかとは思うが、少しバックして、手前に回廊の手すりなどを入れると、画面が落ち着いてくる。場合によっては人物の一部をシルエットでという手もある。


■ KJM

 雪化粧  

 吹雪に煙る並木道を望遠レンズで捉えた。霧の中に車のライトがほしい気もするが…。それ以前の問題として、手前の木をもう少し濃く(黒く)したい。いちばん右の木もカメラからかなり遠いはず。だから煙って見える。レンズを短くするともっと手前の木が入ってきて色は濃くなる。


■ NKMR-k

 若者  

 雪の道を5人の若者が横一列になって歩いてくる。映画の一シーンを見るような。ちょうど陰から日向へ出たところでハイライトがきいた。手前のシルエットの人物も若者との遠近感を感じさす。その間の路面、木の影のまだら模様もうまくいった。これが一面明るかったら苦しかった。


■ SRI-k

 峠のトンネル  

 道端に落ちた椿の花に目が行く。何を撮ったのかと題を見ると「峠のトンネル」だという。そういえば、側面は岩を砕いたままだ。トンネルの中の照明も千鳥足で淋しげ。
 花を大きく見せた気持ちは分かる。何せトンネルの面は真っ暗だものな。でも花を見せるとトンネルが二の次になる。さてどうする。


■ MTNM

 猫柳  

 ネコヤナギの花の咲き終わったところらしい。撮った場所の状況がよく分からないが、同色系統の明るい面をバックに、1本だけをアップした。これだけでは絵としては格好がつかないところだったが、うまい具合にもう一つ、後にぼけて写った。これで助かった。 バックの右端に見える淡い陰、これもよかった。


■ MBYS

 花曇り  

 淡いピンクで画面を統一した。これが成功の第一因。その中に同じ系統の色で、花を一つ持ってきた…のだが、すぐ後にお付きがくっついていた。これが邪魔だった。といってたった一輪咲いているなんてことは滅多にないしね。しかしトータルとしての雰囲気はうまくいった。


■ ATRS

 黄色  

 枝振りのいいサンシュウ(サンシュユとも)の花。
 枝に当たる右からの光がいい。バックが森の陰で暗く、うまくまとめた。右の裸の木がややうるさい。全部なくなっても淋しいだろうから、半分ぐらいに押さえられたら。あと少し右へ回れば、何とかなったのではないか。


■ HYS

 梅  

 不思議な夢の世界を見るような。これも淡い同系統の色で画面を統一した。ピントがどこで合っているのかはっきりしないのが、若干気にはなるが、絵の性格上これはこれでよしとすべきなのだろう。画面全体で見ると、主役の2輪を含めて、花3輪がぼーんとまん中に集まったのが、正直すぎたか。


■ MRKM

 梅一輪  

 この写真、どっち向きやろうととまどった。多分真上を向いて撮ったのではないか。光も裏から来ているし、バック全面が空だし。こういう苦しい姿勢を取ると、人間誰しも縦横感覚が怪しくなる。正しい姿勢に戻ってみると、何でこんなゆがめて撮ったのかと不思議に思うことがある。


■ SRI-t

 車窓からの桜島  

 車窓からの一瞬のスナップにしてはいい光だった。山頂部に当たった光は見事。山の稜線がはっきり見える。これからの勉強だけど、こういう写真は水平線をどこへ持っていくかで勝負が決まる。今の場合、手前のフェンスが流れていたりして、車窓からの雰囲気が出ているから、これは生かし、空を狭くすればよい。


■ YND

 町並みの露地  

 どこかで見たような風景である。3台の車が坂道を登ってくる。カメラは道のまん中にいるように見えるが、もしそうだとすれば勇気がいる。この写真の面白さは、きっちり坂道を表現できているところだろう。写真で勾配を正面から撮ると、上りが下りに見えたりする。屋根や石垣の線をうまく使って、上り坂をうまく表現出来ている。


■ OOT

 微笑ましく  

 今回の花のアップものはほんわかムードが多かったが、これはビシッと厳しく撮れている。花びらの白い輝きがバックのグレーの中で生きた。どちらも冷色でまとめたのがよかったのだろう。あとは下半分の整理。これは難しい。さてどうするか。


■ NKMR-m

 梅開く  

 梅のアップ、これもビシッと調。ほとんど真横から狙ったために花弁が林立という感じ。そこらはピントもしっかりして見事。問題は右半分に見えるつぼみ。この坊主頭が、花を喰った。何とかトリミングと考えてみたが、花のすぐ後の坊主が邪魔だった。


■ TRTN

 苔  

 まあ見事な苔だ。バックの木の色から見て、季節は秋らしいが、こんな見事な緑を見せているのだろうか。写真としては右後ろの明るい部分は邪魔だから、カメラを下に振った方がいい。それによって石段の勾配も強く見えるようになる。右端の女性はカットしたほうがよいだろう。


■ KTD

 赤ひれ遊泳  

 水族館での撮影だと思うが、ガラス面での反射もなくうまく撮れている。それにしてもひれだけが赤い不思議な魚だ。昔、トスカニーニ(指揮者)の舞台写真で、顔、手、ワイシャツの袖だけが白く、あとは真っ黒という写真が話題になった。今の場合もひれだけが赤く見えて、あとは真っ黒という絵が作れたら面白いが。難しいだろうな。


■ SRI-c

 XXXX  

 キュウリの花かな。上から光を受けているところを下から狙った。実のなりかけの細いヒゲの描写など見事。ヒゲと花を一つにまとめようとしたから、多少画面が窮屈になったが、そう大した問題ではない。カメラを太陽に近づけゴーストを入れるとより夏の日のが表現できただろう。


■ KTOK

 雨の庭  

 水面に描く円形の波が見事。水面が明るいとそれがはっきりしないが、今の場合、陰を取り入れて、波をうまく見せた。左上がやや散漫だが、これはこれで仕方ないか。梅の花が咲いていたら、打つ手はあったのだろうけれど。


■ YMD-t

 静寂  

 雪の水辺。姿のいい木を主役にまとめた。カメラを低くセットして、木を高く見せた。それによって、腰のあたりの雪が生きた。手前の雪の面が飛びかげんなのが若干気にはなるが、全体としてはうまくいった。最後どうにもならないのが、木が左に寄ったこと。


■ OKD

 雪明け三上山  

 石置き場か何からしい。それに積もった雪に射す光がいい。雪の表面の質感も文句なし。遠くに見える畦道?の白い線もきいている。絵としては三上山をもう少し右へ持ってきたいところ。木と石のまん中あたりへ。


■ KDM

 梅の木  

 稲妻型に折れ曲がる梅独特の風情。それを青空をバックに持って来た。枝の向きによって光の受け方が変わるが、これは仕方ない。花の描写に何となく散漫さを感じるが、それよりも難しいことは、青空という均質なものをバックにしたことで、画面に変化がなくなったこと。白い雲でも浮いておれば話は変わるが。


■ NMR

 春のよろこび  

 何本かの木があって、その中のしっかりしたのを主役に指名した。その木が地面から出るところで2本に分かれ、相似形のように見えながら、左右微妙に大きさが違う。と、ここで話が止まってしまうのがしんどいところ。何かがほしい。人物かな。


■ TJ

 暮れ行く  

 夕焼けの西の湖。確かにこういうときがある。対岸にヨシを集めた三角形が見え風情がある。問題は横一線を画す対岸の線。この線が崩れるところをさがしたいところだが、三上山との関係で、やたら位置は動かせないだろうし。手前のヨシか何かをアレンジするしか手はないだろう。





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