>>> 2012・風景写真同好会作品一覧 <<< |
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2012・全作品一覧 |
丸の中 どこかの公園のモニュメントか。写真としては正直すぎた。確かに珍しいものに違いはないが、「不思議な欠けたリングがありました」ということで終わっている。これを使って何かをしゃべりたい。 |
晩 秋 風が強かったのだろう。白波が次々に押し寄せる。長いレンズを使っているのだろう。波の間隔が狭く見える。これはこれで一つの考え方だ。もう少し全体を濃く焼いてコントラストを上げると強い写真になる。 |
秋本番 全体が赤く染まった。枝の両側のエッジも赤く見える。ところどころ白く見えるのは、葉なのか隙間なのか。逆に濃く見える部分も 葉そのものなのか葉の重なりなのか。自然の色の組み合わせとはいいきれない、不思議な感覚を呼び覚ます写真だ。 |
里山の秋 道から少し入った林の中。隙間から射し込む光、それに照らされたモミジの葉っぱを主役に選んだ。やろうとしたことはよく分かる。決して間違ってはいなかった。しかし結果として、林の向こうの白抜けが絵の構成に邪魔をした。縦位置にして、光の方向を立てたらどうだったか。 |
水玉もみじ クルマのボディーだろうか、硬質な面に水滴が散らばり、そこにモミジの葉っぱ。水滴にはピントが合い、裸の木はぼけている。面白い構図だ。水滴が白く輝いていたら、もっと華やかな写真になった。バックの木にピントが合った絵も見たい気がする。その場合は手動調節になろうが。 |
黄 葉 ライトアップでの撮影か。「黄葉」という題にしては手前の石塔の頭が大きい。撮影場所に余裕がなかったのだろうが、塔がもう少し小さかったら、いい写真だった。場所に余裕があるときだったら、塔から離れてその分レンズを伸ばすと解決する。 |
里の秋 旧家を思わす大屋根とその前の白壁の土蔵。空いた空間をススキの穂で埋めた。色調といい構図といい、びしっと決まったいい写真だ。蔵と重なった木が柿の木で、赤い実が残っていたら、やり過ぎになったかな。バックが杉の木で黒くつぶれたのもよかった。 |
額 絵 題から見ると、額をイメージしたらしいが、額というものは平面的なもので、この立体とはちょっとイメージが合わないような気がするが。それよりも赤絨毯の方が強い。題はともかくとして、この室内空間をびしっと決めたのは見事。 |
古都初冬 鹿に当たる光がいい。首から背中にかけてのハイライトがきいている。問題は左の太い木。これがちょっと大きすぎた。これはカメラ位置云々の問題ではなく、鹿が場所を変えるのを待つしか仕方がないか。古都の鹿も結構厳しい環境で生きているのが感じられる。 |
兵頭大社 黄葉の森、木の下でフルートを吹く女性。童話の世界を見るような気がする。画面全体が黄ばんで日常の世界から遊離した感じが、余計にその感を強くする。左上に見える空の白飛びはカットしておきたい。 |
秋 思 枯れ残った赤い葉っぱと寺院の壁との組み合わせ。白壁と黒い柱や梁、これはバックというよりは、モミジと同等の力で、いわば1対1の関係になった。この場合、タテの柱をどこへ持ってくるかが問題になるが、そういう意味でもうまくいった。いい写真だ。 |
薄氷の美 寒い朝、睡蓮の枯れ残った池に氷が張った。自然の芸術というのか、氷の線が放射状に広がる。それによって画面に方向性がでてきたのがよかった。晴れていたのか、氷が空の色を返しているのが清潔感につながった。 |
紅白饗宴 同じ種類の花らしい。紅白組み合わせて作品とした。細かく見ると、赤い花のピントが若干怪しいのが惜しかった。 |
晩秋の丘 何気なしに組み合わせたのだろうが手前の木の根っこが場違いだった。確かにバックの紅葉だけでは力は弱い。だからこれ幸いと飛びついたのかも知れないが、これは単なる根っこではなく、黒い穴があったりしてあくが強い。もし使うとすれば角の方に寄せたりして強さを調節する必要がある。 |
滝 群馬県沼田市利根町、吹割の滝(片品川渓谷)とのただし書きがある。利根川の上流だろうか。撮影場所の状況がよく分からないが、手前に落ち葉が散って濡れた岸があって、滝そのものの視界を妨げている。高い位置がほしいのだが、おそらく自由がきかないのだろう。 |
冬木立 葉を落としたメタセコイヤ、何かの構造物をかすめる太陽。一つの絵は出来ている。問題があるとすれば、左上、雲とシルエットの先端とが重なったこと。太陽がなければ、自分が動いて雲を移動させればいいが、太陽でカメラ位置が決まるから、あとは雲の動きを待つしか手はない。 |
落葉の古知谷 意地の悪い場所だった。下に積もった落ち葉から周囲の紅葉は想像できるが、滝の両側はシダが生い茂って、その緑が鮮明に出た。何とも妙な組み合わせ。かといってこの状況ではそれをはずして絵は出来ない。滝を含めて、写真そのものはしっかり撮れている。滝の下部と岩をアップする手もあったか。 |
街 道 題を見れば旧街道らしい、消雪道路を野良帰り一輪車の婆ちゃんが通る。とっさのことだったらしく、右の電柱を処理することが出来なかったらしい。もしレンズが伸びれば、右は電柱まで、下をそれに比例して、左をわずかカットすれば別の絵が出来た。 |
反射光 太陽は橋の向こうにある。海面での反射が橋の下面を照らす。特殊な状況が普段目が行かないところへ連れて行ってくれるわけで、面白さは感じるが、それ以上の話が出てこないところがつらいところ。こういう場合、後へ下がると、手前のあれこれが入って話がつながることがある。 |
秋彩彩 空の明るさでいったんまばらになった葉っぱが、杉の木の陰に入って生き返った、その面白さ。左の幹のシルエットも悪くはないが、杉の木の影の方が面白い。これが塔だとか、灯籠だとか、形が決まったものだと、別の写真になる。 |
秋日和 晩秋の好日、日向ぼっこだろうか。以前よく似たのがあったぞと探してみたら、子供たちのグループ写真だった。見ず知らずの人では勇気がいるポジションだが、何かきっかけがあったのだろうか。何を見上げているのかなと思わす面はあるが、そこで終わってしまうのがつらい。 |
玄宮園のもみじ 現場が分からないが、池の手前からの撮影らしい。赤、黄のモミジがポイントで石組みとの組み合わせ、日本庭園の典型的な風景である。ある程度長いレンズかと思われるが、ワイドと違ってどうしても見方が客観的になる。一歩つっこめないもどかしさ。 |
初日の出 川を前景にした初日の出。水面にさざ波がたって白く輝いている。岸辺のヨシかオギか分からないが、穂が赤く染まって雰囲気がある。問題は「初日の出」。撮影者はこれが初日の出だという意識があるが、見る側にはそれは伝わらない。ここのところが苦しい。 |
小 径 小径というよりは露地か。アーチ状のゲートを潜って道が続いているらしい。いちばん手前のゾーンだけが暗い。そこから出ていく人物がシルエットになってぶれている。そういう意味での雰囲気はあるが、黒くつぶれた部分が多いのが気になる。 |
秋 桜 白いコスモスのアップ。言ってみればそれだけだけど、白い花びらへの露出が見事。とくに正面にホタテ貝のように立っている花びらの縦の線が見事。ところがそれらの花びらの前後関係となると、とたんに読みとりにくくなる。事情は分からないが、せっかくの露出がもったいなかった。 |
満足のカワセミ 魚をくわえてこれ見よがしのカワセミ。トリミングしたのかも知れないが、ずいぶんアップされている。鳥にだけピントが来て、バックはぼけているのだが、石ころその他の雑物が、魚と同じ明るさになって、邪魔しているのがしんどい。もう少し濃く焼いて、バックを焼き込めば何とかなったかも知れない。 |
散歩道 絵としては曲線道路がメインという感じ。しかし、散歩する人や犬のハイライト、その付近の草や道に当たる光がきっちりきいている。その部分が道の曲線を食ってしまった。そういう意味でちょっと主役が遠かった。長いレンズがあれば、その部分だけを切り取りたかったところ。 |
秋の一刻 庭先、というにはちょっと広いが、落ち葉を集めて一休み、というところ。休んでいる人物がいると文句なしだが、実際にはそういうわけには行かない。と考えると、一輪車の解釈かな。これがなければ、垣根もこのままで話はすむ。でも一輪車があったことで、上が窮屈になった。もう少し広く撮った方が安定したのでは。 |
薄氷アート 今回も上下の解釈が難しい作品になった。田圃を耕したあとかと思うが、そこにたまった水が凍った。それが木目のような線を見せて、なるほど氷のアート。このライトブルーは空の反射だろうか。もう少し横から撮って、周囲の状況も見せた方が分かりやすかっただろう。 |
仏 群 前掛けをかけているとはいえ、この黒い石仏が、黒土の上にならんでいたら、ちょっとしんどかった。そういう意味で季節限定。落ち葉のころに行ったのが成功した。時期を読んで行ったとしたら正解。偶然だったらラッキー。ワイドレンズの使い方は極めて正直。 |
秋日の塔 塔を見上げる形できっちり撮っている。こういう塔は、往々にして傾くのだが、これは寸分の傾きもない。見事。天気のいい日ほど難しくなる屋根裏の造作も陰影まできっちり見える。露出も正解。左から見える松葉は賛否が分かれるところ。 |
陽 光 竹を使った庭園か。奥に囲いが暗く見える。その上から射す光が地面に写って青白く見えるのが印象的。蛍光塗料のように見える物の正体は分からないが、これに落とす竹の影がきいた。落ち葉だけでは強さは出なかっただろう。手前に一本入れた竹、これが勝負を決めた。とくに右側のハイライト。 |
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