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>>> 2012・風景写真同好会作品一覧  <<<
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2012・全作品一覧


■ TNK-i

 比良の美観  

 このタイトルはどういう意味だろう。比良山が写っているわけでなし・・・。ひょっとして丸窓の右半分がそれを表しているのかとも思うが。これは私の推測だけど、いずれにしても丸窓を画面の中央にどーんと置かずに、どちらかへ寄せる。いまの場合、窓に変化があるのは右半分だから左の壁を少し切っておくと様子が変わる。


■ TNK-y

 塀  

 由緒のある壁らしいが、残念ながらそれを見極められない。塀の面の模様もだけれど、漆喰で固められた部分に特徴がある。上から狙って一応の目的は達している。左端の木は、この場合は必要があるのかどうか。何か変化をと考えならば、塀のスケールが分かるものを置いた方がいいだろう。


■ KJM

 晩 秋  

 よく狙われる場所だが、最終的には画面全体に対する屋根の面積の割合と、屋根の左の斜め線とほぼ並行になる木の線の処理だろう。現場では屋根に葉が積もって見応えがあるが、写真にすると意外と単調になる。もう少し屋根が少なくてもよいか。


■ NKMR-k

 紅  

 赤いモミジの葉っぱを何のてらいもなくどーんと1枚。右から来る光に葉の半分が見事に立体的に見える。てかりやすい赤をギリギリのところで止めた。葉の先の質感の描写も見事。右に入っているボケもいい。一見単純だけど、しっかり撮れている。


■ SRI-k

 明王院の秋  

 寺院の屋根を前景とした紅葉。檜皮葺かな?、細かい線が美しい。屋根の線が画面の対角線を通り、紅葉と屋根の面積が1対1になってしまった。屋根を下げるか、右へ振るなりして、屋根をもう少し押さえた方が安定しただろう。


■ MTNM

 寂光院黄葉  

 苔の上に落ち葉が舞う。中央の明るいところをポイントにしたらしいが、天気がよすぎたか、明暗が強すぎてその部分が飛びかげんになったのがしんどかった。目で見てさほどでなくても、このように強い光の場合は往々にして起こる現象。撮影の時点で注意しなければならないことの一つ。


■ MBYS

 ナンテン  

 軒下に看板が掛かり、旧街道を思わす雰囲気である。上からの光に照らされるナンテンの実を下から捉えた。明るい色調が、ともすれば暗くなりそうな雰囲気をカバーした、葉を通す光も清楚な感じでうまくいった。やや薄目のプリントが成功した。


■ HYS

 いらかの秋  

 寺院の屋根と紅葉を組み合わせた。屋根の明るい部分に紅葉を置いたのが成功した。普通、紅葉は暗いバックに重ねることが多い。これはそれを逆手にとったところに新鮮味を感じる。お堂の下半分を入れなかったのも成功した理由の一つ。


■ MRKM

 教林坊黄葉  

 教林坊、今年あたり紅葉の定番になった感がある。入口の参道を前景に、門の前の紅葉を捉えているが、いちばん目立つところに白抜けが出来てしまった。単なる白抜けなら辛抱できるが、それが強くフレア(周囲のかぶれ)まで生じてしまった。カメラを下へ振って避けるしか手はなかっただろう。


■ SRI-t

 赤に染まる  

 周囲の紅葉の照り返しか、夕日そのものの色なのか分からないが、全体が赤みがかった画面になった。題はそれを意味しているのだろうが、データの調整がうまくいかなかったのではないかと思われる。もう少しコントラストを上げるとしゃきっとした夕日の感じが出ただろう。


■ YND

 清流に生える紅葉  

 モミジの下を清流が流れる。白いしぶきを全部見せなかったのは成功。画面上での流れ全面が白くなれば、モミジが食われただろう。左上の白い岩が邪魔だとの見方もあろうが、これはこれで細い枝を浮き上がらせてよかったのだろう。きっちり計算されたいいい写真だ。


■ OOT

 行こうか行くまいか?  

 カーブミラーが行く手への不安を喚起している。「行くべきか・・・」そんなことに迷いつつ、この写真を撮った心境が不思議。そういえばこれはどうして撮ったのか。ミラーの映像を見ると結構高い位置にある。こんなアングルがどうしてとれたのか。自分の車はどこに置いてあるのか。気にし出すと次から次へと・・・。結局、行ったのか行かなかったのか。


■ NKMR-m

 清流の秋  

 紅葉の向こうに流れ落ちる滝と飛び散るしぶき。ちょっと突飛な組み合わせだったが、これがきいた。下の流れだけだったら、普通の紅葉の写真で終わっただろう。右下の円い石をそれとなく半分だけ入れたのもきいた。下の流れの色が黒くつぶれなかったのもよかった。


■ TRTN

 落葉の棚  

 やってはいけないこと、作画上のタブーが幾つも隠れている。それでいてほのぼのとした味が残る不思議な作品。タブーその1,画面を2つに割ってはいけない。その2,面に正対することは出来るだけ避けた方がいい。これの面白さは、荷物の発送人と受取人が分かりやすい点だろうか。


■ SRI-c

 参道の水車  

 水の流れは結構速そうだ。流れ落ちる水のとらえ方はうまくいった。もう少し水車がぶれていたら完璧だった。こういう場合は、Tモードでシャッタースピードを何種類か変えて撮っておくとよい。上と左のトリミングもOK。うまくいった。


■ KTOK

 秋景色  

 遠景の山は別にして前景に要素が3つある。紅葉・ススキ(オギかな?)・渓流。いまはススキをメインにした。橋の上から撮っているから、左右には自由に移動が出来る。カメラの立ち位置で何を主役にするかが変わってくる。あと少し左へ寄って、流れのアウトカーブを全部見せる手もある。


■ YMD-t

 散歩道  

 題と作品にずれが生じた。題は左下の道のことをさしているのだろうが、主役にするのは無理だった。もし本気でそれをやろうとするならば、もっと左へ寄って、道を画面の下端の半分ぐらいまで広げ、その上に人物を置く必要があった。じゃ、題を変えるか、となったときにこれといった題が浮かんでこない。そこがこの写真のしんどさ。


■ OKD

 ハス池  

 今回、よく似た材題が3点出てきた。同じ題材を使いながらそれぞれまとめかたが違うところが面白い。池に浮かぶ松葉や葉っぱでまとめているが、松葉が全部渦を巻くように並んでいるのが面白い。実際には動いていないのだろうが、いかにも動いて見えるような錯覚を起こす。いい場面を見つけた。


■ KDM

 紅もみじ、黄もみじ  

 赤と黄の葉の交わりにこだわったらしいが、この場合はかえってごちゃごちゃ感を増幅することになった。奥に少し見えるだけだが、杉の木が邪魔をし、手前の灌木も結構目立つ。そんな中での赤と黄。多くのものを混ぜ合わせすぎた。


■ NMR

 しだれもみじ  

 モミジの下の石灯籠。まさか計算して行ったのではないと思うが、逆光の太陽を持ってきた。これは太陽をどれだけ入れるかで絵が変わる。いまの場合は明らかに入れすぎた。入れなければ灯籠は完全な逆光になるし、場合によっては日中シンクロを飛ばしたくなる場面である。


■ FKOK

 舞 う  

 観光用のショーか。たいまつの火の粉が飛んでいるところをスローシャッターで狙ったらしい。周囲の行灯も面白いが、そこで話が止まってしまう。遠くにでも人物が見えるとか、手前にシルエットの見物客がぶれて見えるとか、もう少し愛想がほしかった。


■ YMMT-k

 紅 葉  

 赤い葉っぱが見事。が、その面がベターっとして見える(葉っぱ全面に陰影がない)。多分順光に近い光だったのだろう。竹薮との関係もあり、構図としてこだわったのかも知れない。もしそれだとすると、時間をずらして狙った方がいい。上の白抜けはカットしたい。


■ AOK

 紅が似合いの文化財  

 紅葉と塔との意地の張り合い。もう少しでまとまりそうなところで、最後にどこかで無理があった。空が抜けてしまったのもしんどかったが、それよりも塔そのもののとらえ方が、後一歩及ばなかったもどかしさか。全体を入れればいいというものでもないが、いまの場合は、いかにも全体が見えているような撮り方で、結果的に上も下も切れてしまった。


■ KR

 晩 秋  

 カメラを構えていたら、思いもかけず二人連れが横切ったのか、それとも頼んで歩いてもらったのか。ことと場合によってはいい作品になるところだったのに。どうしていまシャッターを切ったのか。一番大事な並木道の奥行きが人物でふさがれた。


■ TJMR

 黄 葉  

 バックの朱の正体は分からない。平安神宮の大鳥居なら成り立つ話かとも思うが。その朱をバックに黄色い葉を持ってきた。とにかくこの組み合わせ、この対比が見事。画面が生きた。Y字型の枝もきいている。さあそこで、真ん中に見える赤い葉っぱ。落としたいね。


■ NGC

 川覆う紅葉  

 秋真っ盛りの渓谷、見事なモミジ。・・・そこまではいい。問題はそのつぎ、一言でいえばカヤクが多すぎた。橋が2本あって、欄干のごちゃごちゃ感が強い。どちらか1本で赤い欄干でもついていると絵になった。しかしそれはいっても仕方がない。あとは「つりぼり」の文字と人物。2つともなくしてしまうのも淋しいし、字は半分ぐらい隠す。


■ INUE

 自然美  

 池に浮かぶ松葉と葉っぱ。これらは水面に浮いているのだろうから、当然同一平面上にあるはず。ところが並び方の妙で奥の葉が、立ち上がっているように見える。この面白さ。左下、わずかに見える底の状態と、右の青い光。これもきいた。


■ ICK

 秋深し  

 これはカメラの高さが勝負だった。いまの高さは山門の付近の道路の高さ。もし立ち上がって脚立でも持ってきて、石垣の上端と同じ高さにすると、その線で絵が2分される。いまの場合は、このしゃがみ込んだ高さが成功した。が、奥の山と空の関係を考えると高い位置をとりたくなる。さあ、どちらをとるか。


■ YMD-k

 花のように  

 同じ材料が3点出てきたが、これが最後。これもなかなか味がある作品だ。横位置かと思ったら、天地の指定があった。山田さんがタテにこだわったのは、松葉の並びからだろうか。確かに2本の線が見えることは間違いない。のだが、いまの場合、カメラをタテで構えながら左に傾けていないだろうか。何となくそういう見え方がする。


■ IMGW

 語らい  

 縁側で話す2人かと思ったら、奥の暗いところにもう一人。実は観光民家の庭先だけど、左の人物の動きがいい。写真としては奥の窓が強いが、これがなくて全部黒ベタでも困る。映画だったら、部屋に人工照明を当てるところだろう。


■ MTOK

 のどかな情景  

 八幡堀を行く観光船。それをのどかと見て取った。多分秋のオレンジ色の光のせいだろう。ところが、話がここで止まる。何でかなーと考えてみると、これだけの画面でありながら、人物が全くいないことと、水面の表情のなさ。そのせいかなー。それは仕方がないとし、だとするともうちょっと手前に船を置いてもよかったか。





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