壁に映った影が主役。よく見る手だが、ぴしゃりと決まった作品は余りお目にかからない。やっぱり影という第2次的な像が弱いのだろう。結局、これに人物を入れるなりして助けを求めることになる。いまの場合、その役目を上から伸びた赤い実か葉かにゆだねたのだろうがこれが中途半端だった。