住んでいた人の思いかこもっている廃屋。野村さんの作品と同じテーマだが、狙い方が若干違う(野村さんは面を真正面から。田中さんは斜めから)。はずれたまま立て掛けられた大きなドアーなど、いきいきとしていた当時を思わせる。不思議なことにツルが巻くところは両者同じ。いまの場合は、建物を第三者的に見ているが、このように斜めから建物を狙う場合なら、ドアなり、柱なり、何か特定のもの近づいて広角でアップするのも手か。