”人去りぬ”ではなくて”人去りて”だという。人去りてあとに残る家屋。かつてそこにあった生活を見、住まいしていた人の思いを感じる。写真としてはそれをちょうど舞台を見るようにまとめた。おそらく窓だった面に貼り付けられた波板、それにはう蔓に歳月を感じる。