カラマツの紅葉の始まりというところか。ひょっとしたら新緑かも知れないが。木の前後関係もはっきりしており、この段階ではなにもいうことはない。 白秋の詩にあるような、林の中を奥へ奥へと誘う何かがほしいといえば贅沢か。 からまつの林を出でて、からまつの林に入りぬ。 からまつの林に入りて、また細く道はつづけり。