>>> 2011・風景写真同好会作品一覧 <<< |
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2011・全作品一覧 |
シャクナゲ 主役の花にぴしゃりとピントが来ている。明るい花に露出も見事、細い花弁の一本一本までしっかり見える。惜しかったのは、その花がどーんとまん中に来てしまったこと。よほど花弁に集中したのだろう。上と左をそれぞれバックの花びらがかかるぐらいのところまでカットすると落ち着く。右のつぼみが多少邪魔にはなるが。 |
逆の世界 どこかのビルから街角を見たところらしい、しかしアルファベットの字がおかしい。どうなっているのかと思ってよく見ると、地上からガラスの天井に写った上下逆像を逆に見たのだという。なるほど「逆の世界」。 |
畑の棚田 「畑」も「棚田」もこの場合は関係ない。要するに二人揃っての田植えだから、題は変えた方がいいかも知れない。その風景を前ボケを入れて捉えた。背中に当たる上からの光りが初夏の真昼を示して印象的。それとバックの杉林、望遠レンズの効果がうまく出た。いい写真だ。 |
634米 魚眼レンズか極端なワイドレンズか。例のタワーを下から見上げた。人物を入れた記念写真とすれば、これはこれでいいのだろうが、人物が影になってしまった。このときは日中シンクロでフラッシュをたいた方がよかった。記念写真ではないのなら、人物と塔は離すべきだった。 |
遊ぶ人 何で野口さんがこんな写真を…と思ったら、流す実験をしたのだという。昔は動いているものを止めるのに苦労したが、いまは流すのに功労をする。写真の世界も変わった。ボールが少し流れている、これを何処まで流すか、現場で確認するしか仕方ないだろう。 |
輝 く タンポポの胞子の舞い。いつもながらピントはピシャリ。いちばん手前の胞子の軸がくっきりと見える。見事。この色は朝日か夕日だろうか。珍しい色でおやと思うが、タンポポとしてはどうだろう。私としては、多少違和感なきにしもあらず。 |
大 樹 有名な青蓮院のクスノキ。とにかくここへ行けば木の存在感だけで圧倒される。葉が入れ替わる時期で新緑が見事。右に寺院の建物が見えるのもこの場合は場所証明になってよかった。曇り空で、光りがもう一つはっきりしない物足りなさはあるが。 |
家棟川遊覧 家棟川、両側が堤防で周囲が何処まで見えるのか、気になっていたが、三上山なんかが結構見える。レンズをかなり伸ばしたのだろう。画面が傾いているが、船の上からということで、これはこれで一つの表現だろう。船頭さんが画面の外を向いて、知らん顔をして突っ立っているのがちょっと物足りないが。 |
最高調 ホー揃ってますねー。かなり長いレンズで御輿全体を捉えた。砂煙も雰囲気を盛り上げている。動きがあるものが止まってしまう難しさ。先頭の男性が大きく扇子を振り上げているところで、それがブレていたら…、欲がいろいろと出てくる。扇子の兄ちゃんから左は必要だったろうか。 |
スポット 題の意味が分かるようで分からない。地面のコケに当たる光のことをいっているのだろうか。中央の竹に当たる光などはいい光りだ。左の組合わさった2本が強いだけに、それが邪魔をしている感はあるが。若干ピントが甘いようだ。 |
古 樹 ワイドレンズで太い幹を右にどーんともってきた。力強い絵だ。その湾曲部にあるy字型の木も味がある。空の色の階調の変化がよかった。左下の草むらが、位置証明にはなるが、いまの場合は、カットして木の線だけで勝負した方がすっきりしたのではないか。 |
京の夜 昔は、夜景がこれだけ写ればオニの首でも取ったような騒ぎだったが、いまは簡単に写るのだろう。宮田さんとしては左の犬矢来がポイントだったのかも知れないが、絵としてはちょっと手持ちぶさたになった。このままいくとしたら、左端に人物を半身でも見せたかった。 |
チューリップ チューリップの花びらが半分折れかかったところから、うまく内部をアップした。結構難しかったはずだ。太陽が高かったのか、光りが底まで届いている。それが結果的には正直すぎて、陰影を乏しくしてはいるが。地面のボケが異質。ここらが難しい。 |
湖国の休日 琵琶湖に糸を垂れる釣り人。それぞれが思い思いの姿。穏やかな湖面、さざ波がキラキラと光る。1つ1つを見ると十分絵はできているのだが、全体としてみるとどこか物足りない。あと一つ何かがほしい。 |
午後の睡蓮の池 池面に写る太陽と葉っぱの反射だけで絵を作った。光った面が明るいため水面全体としては暗くなった。肉眼で見たところと出来た写真はかなり違うはず。そういう意味で挑戦的な写真だが、何となくなりゆき任せのところも感じられる。太陽の高さなど、事前にしっかりした計算があれば、もっと面白くなっただろう。 |
一休み チョウが葉に止まっている。日常的にはいくらでもある風景だが、写真となると何となく珍しい。花のない草むらが浅い緑に仕上げたところが、清潔で新鮮な感じがする。下端に見える白いボケは花かも知れないが、これがちょっと目立った。動くチョウを相手だから、そこまで気にすることは無理だけれども。 |
華 赤いチューリップが2輪。ふわーっとしたボケの中に、ややオーバー気味の露出で捉えた。赤に反射する光りには手を焼く。マイナス補正などで切り抜けたりするが、ここではそれを逆手に使った。オーバー気味で赤の反射を生かした。うまい手である。 |
棚田明ける 朝の風景らしいが、不思議な色である。赤は分かるとして淡いブルーはどこから来た光りだろう。この色をどう解釈するかで、この写真の意味が変わってくるかと思うが、ボクにはちょっと落ちつかない気がして仕方がない。グレーがかった雲が何かの拍子でこの色になったのだろうか。 |
かわいく咲いて 小さい赤い花が何輪か。枝の左は影になって、右だけに光が当たっている。それも主役の花にその光の感じが強く表現された。うまい手だ。うっかりすると花全体に赤反射が出るところ。それをうまく押さえた。一箇所見える強い反射は花びらの立体感表現に役立った。奥のボケも無視できない。 |
聳える 「聳える」というのだから、米田さんは塔を主役と考えた。空の白抜けなど気になるところもあるが、それ(塔を主役とすること)も分からないではない。しかし、手前の帽子の2人も強い。上をカットして、2人を主役にしても絵になる。このままでは帽子2つが塔の足を引っ張った結果に終わりそう。 |
ひとりじめ 何かに気がついて後を振り返った感じ。わたしには、「ひとりじめ」というより「ナニ?」というイメージが強い。花にも鳥にもきっちりピントが来ている。トリミングしたかどうかは分からないが、いずれにしても短いレンズではないはず。しっかり撮れている。 |
藤 棚 題名の「藤棚」は、花を含めた藤棚なのか、それとも手前に半分シルエット状に見える井型の棚の意味なのか。もし初めから後者のイメージで撮ったのなら成功。強い写真になった。奥に見える光を受けた細い木などもこの場の状況を生かしている。 |
花色々 所狭しと並べられた鉢植え。写真の材料としては面白い。棚そのものを真正面から平面的に捉えたのだが、太陽がカメラの真後ろにあって光りが単調になった。植木鉢の面がほとんど全面同じ明るさに見える。あと2・3時間前後へずれていたら、また表情が変わっただろう。 |
新 芽 新芽が逆光に輝いているところらしい。主役は先端と左の5枚の葉っぱ。この輝きが見事。右側のごちゃごちゃが整理されていたら、いい写真だった。左下隅に小さい花やつぼみがあって、それにピントが来ている。ぼけていてほしいところなのに、ちょっと意地が悪かった。 |
里の朝 朝の棚田が逆光に光る。飛んでしまっているがこれはいい。農薬を散布しているのか、農夫が一人、畦道を歩いてきた。気がついたのが遅かったのか、慌ててシャッターを切った。まん悪くそれが画面のど真ん中だった。惜しかった。もう一つ左の田圃の位置だったら、ぴしゃりと決まっていた。あと2,3秒待つ手もあるが、ちょっと落ちつかない絵になるだろう。 |
波間の春 向こうに山影でもあったのか、普通なら白く表現される波の線が黒く現れた。この写真の特徴はこれに尽きる。結果、墨絵を見るような画面となった。水面を覆う花びら、まばらなところ、落ちていないところ、このバランスも絶妙である。いい写真だ。 |
春の色彩 明るい緑をバックに、暗い葉っぱを配した。まるでネガ写真を見るような表現である。活け花の部分を見るような枝の切り取りも見事。葉の位置によって濃さが微妙に変化する。まさにこの時期の期間限定版。気になるのは「春の色彩」という題。別のイメージを感じる。 |
沼の妖精 白く咲くスイレンを妖精に仕立てた。それはそれで分かる。しかし、その題は写真ができてからつけたもの。おそらく撮るときは上のシダにも意識があったのだろう。画面が上下2分された。撮るときにスイレンに意識が集中していたら、カメラはもっと下を向いたはずだ。 |
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