>>> 2011・風景写真同好会作品一覧 <<< |
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2011・全作品一覧 |
薄 暮 柳の枝にピシットピントが来て、バックが水のような、空のような。「薄暮」という題だから、薄暮なのだろうが、そのイメージが画面から感じられない。ただ漠然と光りの乏しい状態としか受け取れない。空なら街灯の光り、水ならその反映などが入ると、薄暮のイメージにつながるが。 |
不 祥 苦労して撮ったあとが見受けられる。右上の流れは水そのものだろう。渦を巻いている白い面は、水の流れか何かが浮いていたものか。以前、水に浮いた桜の花びらが止まっているのと流れているのとを組み合わせた写真があったが、これはその正体は分からない。いずれにしても狙いは面白かったが、ちょっとやりすぎた感じ。 |
長浜城の桜 花と城。構図も光りも正直な写真という感じ。おまけに空まで真っ青。これに桜の太い幹がぐぐっと組合わさると力の強い写真になっただろう。そうするにはもう少し下を入れたいところ。しかしカメラを下へ向けると天守閣がアウトになる。天守閣が小さくなるのを覚悟でワイドかな。 |
百万弗の 「・・・の夜景」ということだろうが、なんとまあ世の中にはこんな夜景もあるのか。昔は夜景そのものを撮るのが大仕事だったが、いまはさして苦労なく撮れるのだろう。空の部分が何となくモヤがかかったような感じ。実際そうだったのかも知れないが、それを狙ったのでないならば、仕上げの段階でコントラストを少し上げて、黒を締めておいた方がいい。 |
沿線と桜 曇り空に桜の花。黒い枝も効果的。ちょっと離れた鉄橋の上を小さな電車が行く。近江鉄道か。黄色の電車のバックが黒い森。偶然ならラッキー。狙ったとしたら見事。左下の水面も効果的。空が青く、電車が1両だったらもっとよかった。 |
仲良し 仲良く並んだ2羽のシギ。親子だろうか。ゆっくり歩いていると見えて、一歩ごとの波の輪が、分かれて広がっていく。この波が黒い水面にできると効果的だ。カメラを低くすれば、上に見える木の影?を引っ張ってこれたのではないか。 |
夕暮れ いままさに西に沈まんとする夕日が、老木を照らしている。そこへ犬を連れた人が。犬の足や人物の背中に当たる光がもう少し強かったら。時間にしたらどれぐらいだろう。あと10分早かったら、しゃきっとしたハイライトが浮かび出ただろう。惜しかった。 |
海津大崎 小雨模様の海津の桜。観光船が行ったり来たり。こういう場所は、あらかじめ予定しておれば、多少の雨でも仕方ないというところ。手前の船の窓に見える人物のしらけた気分が感じられる。来年また出直しやな。 |
可 憐 天気もいいし、花もきれいだし。ピントも来ているし。ホントここまでは文句なし。シンドイのはその文句なしの主役の花が、バックのボケと重なってしまったこと。これさえ処理できていたら、いい写真だった。惜しかった。重なりなどは、ファインダーで見極めるのは無理。肉眼で事前に整理する。 |
春うらら これもいい天気。これは2本の木の問題。この場合はほとんど同じ大きさの木が並んだ。こういう場合はもう少し大小の差があった方が安定する。おあつらえ向きの組み合わせが見つかるかどうかの問題だが…。そうして小さい方の木の上に白い雲がぽっかりと。 |
朝日の中で 花緑公園の池。普通こういう池を撮ると、上下対称の絵ができてしまうのだが、この場合は右側のカーブがそれを救った。カメラをもう少し右へ移動させて、右の曲がってくるところを強く出してもよかったか。山の実体と影の明暗の差が強いのがシンドイが。 |
桜のアーチ これだけの桜が並びながら、どうして誰も花見に行かないのと思う。右側から伸びてくる枝が気になったのだろう。桜の木は道路の少し下に生えているらしい。だから目が枝に近くなる。そこから出てきた発想だと思うが、ちょっと中途半端だった。カメラを下げて(道路と同じかやや高めぐらいの位置から)、幹に肉迫したらどうだろう。その場合、カメラは上を向くから、青空が条件。曇り空ではシンドイ。 |
桜 桜の幹から新しい枝が出ているところらしい。右にも細い枝が見えて、同じ色をしているから、桜の新しい枝はこんな色をしているのかも知れない。周囲の状況が分からないが、上を向いて撮ったのか。ピントは花にしっかり来ているようだ。とくに中央のピンク色の芽などにはしっかり来ている。 |
帰ろう 鴨の編隊飛行のようだ。長いレンズで動きの速い鳥をうまく捕らえた。シャッタスピードも的確で、羽が僅かにぶれているところなどうまく動感が出た。山がしっかり写っていることから見て、構えていて入っていくるのを待ったのか。しっかり撮れている。 |
春 桜の花のアップ。白春い花びらに当たる光の表情がうまくキャッチできた。うっかりすると白く飛んでしまうところを、ギリギリのところでこらえたのが成功。ピントもしっかりしている。いい写真だ。 |
冬の嵐 嵐というには波も穏やかで、もうちょっと別の題があったのではないかと思うが、いずれにしても冬の夕方か。雲の切れ間から日がさしている。現場にいて、カメラをもっていれば、必ずシャッターを切るだろう。そんな光景である。しかしほとんどの場合、できた写真は、思っていたほどパンチは効かない。そんなもどかしさが残る写真でもある。 |
桜の木根 桜の根っこらしい。影になっているらしくて、その暗さを読んで、明るいところはややオーバー気味になった。もう少し暗く焼けたら、この扇型の金具は強い印象になっただろう。このプリントは多少暗めに設定したが、まだ明るいようだ。 |
春満開 桜のアップ。ピントはしっかり来ているが、白い花びらがやや飛びかげん。それと問題はバックの処理、せっかくの清楚な花が、バックがやかましくて生きてこなかった。バックが明るいとどうしてもいろいろなものが見えてしまう。暗いバックでまとめたい。 |
花のあと 花のあとに出てきた新芽ということだろうか。肝心なところにピントがしっかり来ている。左半分が新芽と新芽が重なり、やややかましくなったことと、バックのボケがあとわずかに穏やかだったら文句なしだった。 |
醍醐の花見 醍醐の花見だとか。太閤の花見もかくやと思わせる人出である。いわゆる群像ものだが、いちばん手前中央に、しゃきっとした人物がいて、群像が締まった。一段高い位置から狙ったのが成功した。その割には上半分があいまいだった。群衆と花とが画面を2分しているところに甘さが残るような気がする。 |
青空に映える 丘の上に咲いている桜だろうか。確か南禅寺の水路下からの撮影だったとかで、かなり見上げる角度らしい。せっかくの面白い材料なのに、何か中途半端さが残る。何がどうかといわれても、うまく言葉では表せないが。花が遠いのかな。 |
惜 春 提灯が手持ちぶさたの観光地。人払いしたのか、これだけの場所で、誰も歩いていない不思議。谷崎さんからすれば、人は二の次、ポイントは石畳の上の花びらというところだろう。広角を使ってその面では成功した。無難にまとまっているというところだが、もっと石畳に肉迫してもよかったかとも思う。どうせ人はいないのだから。 |
曇り空に 題としてはわざわざ曇り空とを断る必要はないと思おうが。それはともかくとして、塔はしっかり撮れている。もし仕上げの段階で傾き調整などなしだったとすれば、文句なしのフレーミングだ。3層目の回廊の左に見える丸い白抜けこれが気になり出すと目が離せなくなる。さてどうしたものか。撮るときはこんなことに気がつくはずはないし。 |
歴桜年 難しい題だが、桜の木は力強い。白い花びらに青空も文句なし。何処まで幹に近づけるか、現場の状況が分からないから、何ともいえないが、もし可能なら、もっと幹に近づいて、手前をぐんとアップしたら、もっと強くなったはず。いい写真だ。 |
花月見 青空に浮くクラゲのような月。長いレンズを使ったらしい。三脚がしっかり使えたのか、目立つようなブレもない。あとは桜の枝ぶりをきっちり決めればいい写真になっただろう。いまの絵だと、月が見えたから撮った。絵は出たとこ勝負。そんな感じがする。 |
雄 麗 どこかの堤防らしい。見事な桜だ。これだけの桜でありながら、人がいないのも不思議。よく見るとまん中あたりに後ろ姿が見えるようだけど。いちばん左の幹、それから伸びる太い枝。とにかく桜に圧倒される。 |
朝もやの釣り 意識して硬調に仕上げたのか、それとも知らぬ間にかってに硬調になってしまったのか。周囲をとばしてしまった割には、船、人物、ヨシが意外と普通のトーンに表現されているのが不思議だ。これが狙いだったのかも知れないが、私としてはこれらを含めてハイキーにしたほうが面白かったと思う。 |
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