>>> 2011・風景写真同好会作品一覧 <<< |
|
2011・全作品一覧 |
輝 ワー、この光飛んでしもた、と思って題を見たら、「輝」だという。なるほど逆手を使ったか。むちゃくちゃ光っていることは撮影時から気がついていたのかもしれない。ものは考えようで、失敗も生き返る。思っても見ない白飛びだったにしても、それを輝きとした中村さんの勝ち。 |
シクラメンの香り んな歌がありましたな、どんな歌だったか思い出せないけれど。と同じように、これが花のどんな部分かよくは分からない。それはそれでいいのだが、その部分が画面の片方により過ぎたか。といってこれをまん中へ寄せれはよいというものでもなさそう。ちょっとカメラを傾けたらどうだろう。 |
パッシフロラ これは色が難しかった。原画は赤がもう少し強かった。それに合わすと周囲の緑が赤みがかってどたーとした重たい緑になる。そこに合わすと花の赤が消える。足して2で割ったが満足なものではない。写真としては、中心部の時計の針に当たるところと、回りのヒゲとにピントがきて、しっかり撮れている。 |
春はまだか つぼみのアップ。バックも明部と暗部がうまくぼけていい雰囲気だ。それはいいがせっかくついた水滴が白いボケに重なった。中央のつぼみにそれが付いていたら、かなり目立ったろうに。撮影時にちょっと注意すれば解決する話。 |
白と黒 全面ガラス張りのビルを下から狙ったのかと思ったら、ダムの斜面に雪がついているところだという。その白い斜めの線がダムの斜面を表現している。ところが右上にその白が及んでいないところは、陸上競技のトラックのように水平面に見える。ちょうど斜めの面がそこから水平に移ったように。と思ってもう一度よく見ると手前のカーブのところで斜面の続きだったことが分かる。だまし絵を見ているような不思議な感覚。 |
中秋の名月 昇っていく月を間歇的に露出した。まあテストみたいなものだとは思うが、露出の時間間隔をしっかり管理しないと間隔が不揃いになって、なかなか大変だ。うすく見えている横雲が多分水平のはず。カメラが若干傾いていたことも考えられる。太陽や月はここらでは三上山の左斜面にそって昇る。ちょっと傾きが大きいようだ。 |
冠雪伊吹 三島池、これも一見できあがった風景だが、いざ写真にとなると、難儀な場所だ。下手に撮ると上下対称になるし。今の場合はそれを避けて縦位置でまとめた。これも一つの考えかただ。但し水面が広くなるから何かが必要。この鳥たちは救世主。もうちょっと航跡が出るともっとよかった。 |
里 山 上と下とで印象の違う写真になった。上は煙の広がり、杉の木に当たる光、結構スケールが大きい画面である。おそらく大伸ばしをすれば引き立つだろう。それに対して下はちまちまとした風景になってしまった。重なっているフェンス、箱庭風の樹木などがそう感じさすのか。 |
春待ちわびて 垣根の葉っぱか何かが雪に埋もれているところ。雪の結晶が一つ一つ見えるよう。左上の黒い孔2つが気になるが、カットしてしまえば手前が単純になるし、これはこれで仕方ないところか。画面全体として雪の表情がうまく捕まえられている。 |
着 水 青空を映した綺麗な水面で白鳥が2羽着水するところらしいが、見方によっては鳥たちのサーカスを見ているように受け取れるところが面白い。前の鳥が羽を広げて、右羽にもう1羽の白鳥を載せて、オットットッと、おっかなびっくりで降りてくるようにも見える。上の鳥が右羽を下げて「セーフ!」とやっているのも面白い。 |
寒波襲来 同じ寒波だけど、今川さんのとは少しイメージが異なる。この場合、とくに手前の枝についた雪を見せることが眼目だったらしい。意図は分かるが、ちょっとうるさかった。岸にも橋にも雪は積もっているわけだし、ここまで枝を見せる必要はなかっただろう。現場が分からないが、下へ降りられるものならおりて、水面をうまく使った方がよかっただろう。 |
西の湖冬景色 非常にきっちり撮れている。どこにも隙間がない。あえていえば左上だけか。隙間を作って、ただの隙間にしない。まあいえば締まった空間。意味のある空間。そんな空間がほしい。今の場合、対岸がヨシの先すれすれぐらいまで下げる。三上山と木の枝との間が空く。その空間が生きてくる。 |
秋の輝き いい光、この一言に尽きる。細い枝に当たるハイライトがいい。枯れ残った葉っぱもいい。これがなかったら、ちょっと間が抜けた絵になっていただろう。右端に2またの細い木がぼけているのも生きている。 |
ひとやすみ 白いチューリップかな。その花の先に止まった一匹のアブ?。ピントがぴしゃりと来ている。ゆっくりしてない虫だから、ピント合わせも大変だったろう。ひょっとしたら、別の狙いのところへ虫が飛び込んだのか。後のぼけも見事。まあ、手慣れたもんで…ということで終わってしまいそうなのがシンドイが。 |
碧の空間 舞台の一場面を見ているような。たとえば左の部分は幕を引いたよう。普通こういう枠をはめると、広がりがなくなって窮屈になるが、これはそれを逆手に使って、一種独特の雰囲気を作った。手前に点々と並ぶ光の点が舞台の奥行き感を助けている。これがなかったら単純にな絵になっただろう。 |
菜の花 低めのカメラ位置で堤防を隠した。難しい場所であることは承知の上での写真だとは思う。天気もまあまあ。比良山にそこそこ雪もある。あとはこの菜の花の境界線が一直線になることを避けることだった。左端に背の高い花が見える。これを生かしたかった。 |
雪中行 凄い雪だ。4,50cmはあるのかな。石垣の面の向きでこれだけ雪のつもり方が違う。もう少し左へ寄って、雪の積もった石垣を広く撮りたいところだが、これだけ雪があると自由には動けない。これは難儀だ。今のままだと右の石垣だけが目立ってしまう。もう少し前へ行けば隠せたかも知れない。 |
越前海岸 白波の様子が琵琶湖とは違うと思ったら、越前海岸だとか。横への広がり雲の様子などがイギリスの絵画を思わす。海に岩はあるが、このままでは木と波でまとめるしか手はないわけで、もう少し前へ出て木を大きくした方が、絵がはっきりしたのではないか。 |
飛び立ち かなり長いレンズだ。離陸する飛行機はエンジンをフルに吹かす。鳥は全力で羽を振る。その様子が感じられる。羽の流れ具合がそれを示している。シャッタースピードが適切だったのだろう。鳥とエリとはかなりの距離があるのだろうが、うっかりするとエリにピントが合ってしまう。今も多少その傾向があるようだ。 |
ナンキンハゼ ナンキンハゼ独特の樹形。それに鳥の巣がかかって3羽の鳥が休んでいる。霧の日か曇りの日か。もう一つぱっとしない天気だが、それを逆手に使った。青空だとこのイメージが出たかどうか。これはこれで成功した。左に重なっている枝は避けた方がすっきりしただろう。 |
今年の日の出 H2.4ということは節分という意味か。ここも守山の菜の花と同じで、写真としては嫌なところだ。とにかく魚釣り用の桟橋が横一線で強い。それを避けて、橋の上まで行くと今度は対岸がまた横一線になる。その横一線を避けてあずま屋風の建物を入れたが、やっぱり邪魔。どうするかね。 |
つらら お尻を鉄棒に当てて左手で軽く支え、右足を上げて巨大な葉っぱをまたいでいる。何かそこに人間がいるような不思議なイメージが湧いてくる写真である。葉っぱに写る影がまた不思議で。もう少し下まで見せた方がいいのか、このままの方がいいのか。それも悩むところ。 |
寒波来る 雪が横殴り。木の幹に雪が張り付いている。これは寒いぞ。ここに立ってカメラを向けたこと自体頭が下がる。暖かい部屋でイチャモンをつけている私などがいうべきことではないが、あえていえば天井がちょっと広かったか。イヤー、寒かった。 |
赤い実 ローキーの画面の中で赤い実を捉えた。全体は暗いが、実や茎に当たるハイライトがきらりときいて、これは正解。いい表情になった。左上の一つ離れた実が若干窮屈。あとわずかカメラを上に振った方がよかったか。 |
廃 屋 もう誰も住んでいないのだろう。廃屋にツタが巻いている。それがまた不思議、窓の部分だけ葉が綺麗に色を残している。どうしてこういうことになるのか。2階の窓にはガラスがあるが、下の窓にはあるのだろうか。廃屋の寂しさよりはその不思議さに関心が行く。上の空の白抜けを避ける意味で、真正面から狙う手もある。 |
雪 桜 雪が止んで少し青空が覗きかけたところ。木の枝に雪が残る。手前の木と奥の木と、2本重ねて絵を作った。中央部に白く抜けたところがあって、そこに太陽があったのかも知れない。結構大胆な構図だ。それに偶然緑と紫のゴーストが入り込んできた。その偶然が絵を助けて、印象的な作品に仕上がった。 |
ページトップへ |