>>> 2011・風景写真同好会作品一覧 <<< |
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2011・全作品一覧 |
宿目前 これはカモかな。親鳥2羽のあとに子供が4羽。一直線にねぐらへ向かうという想定である。静かな湖面にその航跡が印象的。鳥たちの位置に対して右端の樹木も見事に決まった。遠くに見えるエリもこの場合はきいている。 |
冬景色 滝の水そのものは凍っていないらしいが、周囲は皆凍てついて、つららが下がっている。冬景色という題がついているが、そんなのんびりしたモノでなく、ここまでたどりつくだけでも大変だったろう。つるっと滑ったときにはもう駄目なんだから。写真としても結構迫力がある。上を見せるかどうかは思案のしどころだろうけれど。 |
峡谷の秋 暗いトンネルを抜けると…という文章を思い起こさせる。手前に暗い部分を大きくとり、その向こうに小さくポイントをまとめた。なかなかうまい手である。秋にしてはちょっと色彩が乏しかったのが惜しまれる。この場合、手前の水面の変化が主だろうから、上の空の部分は不要だろう。 |
台 杉 注釈があって、樹齢500年だという。しげしげと見ると、幹が複雑に分かれ。曇り空だったのか。暗い森の中だったのか。いずれにしてもしっかりした光が不足して、その幹の別れが平面的になってしまったのが惜しかった。こういう形の読みとりはなかなか難しい。光が強すぎても陰が強くなるし。 |
春ふくらむ 前回スイセンでホワイトバランス云々と書いたら、早速やってみたらしい。注釈に白熱灯とある。赤く写るのを防ぐために青を強調しているわけだが、自然光の中でそれを使うと画面が青くなる。今の場合はバックの色としてはよかったが、花や枝にはちょっとしんどかったか。色々挑戦してみて、その中でこれといったものをつかめばいい。 |
冬冷え これは寒いぞ。ツララがポイントだろうけれど、何で下の屋根にはなかったのだろう。誰かが落としてしまったのか。下の開口部から誰かが寒そうな顔をして外を見ていたら決まった。犬でも、子供でも、お婆ちゃんでもお爺ちゃんでも。右上の空の三角形はカットしておいた方がよかっただろう。 |
語りべ 民宿だろうか、いろりの火を囲んでの昔語り。”…燈火ちかく衣縫う母は、春の遊びの楽しさ語る…”、ありましたなー、こんな歌が。左の男性(だとおもうが)の手だけを見せたところが何とも味がある。手の上の白い冷蔵庫?、これの処理が出来ていたら。 |
北西の風 なるほど「北西の風」。濡れた湖岸の岩場、つるっといったら大ごとだ。かなり無理をして接近したのか、うち寄せる水しぶきが見事。カメラを下げてとも思うが、そうするとしぶきが空に入って目立たなくなるのだろう。これはこれでよかった。 |
光を浴びて 何で滝を左へ寄せたのかと思ってよく見ると右にも何本かの支流がある。米田さんはそれを気にしたのだろう。前衛書道の筆さばきを思い起こさせる本流の線。何度も見ているうちに右の支流を入れた気持ちも分かるように。右はそのまま、あともうちょっと左を入れたかった。どんな状態だったのかが分からないけれど。 |
春を待つ この波は何かと驚いたら、田圃のふちなどに使う波板が巻きつけられているところだという。なるほどそれがこんな絵になるか。題はその間から伸びてきた草への想いだろうが、それよりもこれは波だろう。左下の白飛びをカットし、左を上に縦位置に置く手もある。 |
冬の五箇山 モノクロームかと想ったら、棟の上で雪下ろしをする男性の青い服。これもコワイぞー。雪国の大変さに頭が下がる。さて、写真としてはこの青服の人物に目が行くかどうか。これが問題。もうちょっとカメラを下げるか、前へ行くかしたら、人物が空へ出る。シルエットになるが、今よりははるかに強くなる。 |
横丁の店 どこかの温泉街のスナップらしい。それはいいのだが、左に立つ和服のマネキンがべらぼーな長身のお化けに見えて仕方がない。手前の瓦のラインが低いのと、入口の屋根が高いこととのアンバランスによるのだが、右を捨てて、これだけを狙った方が写真としては面白かった。 |
針畑の柿 「針畑の柿」と、柿を主役に指名した。この雪の中で赤い実を残している。その位置にいることは確か。しかしバックがこれを喰った。難儀やね、これは。唯一残る手は柿の木に近づいてアップする。もちろん絵は別のモノになる。といってもそこまで行くのも大変そうだし。 |
四姉妹 前回のと同じ写真かと見直したが、そうではなかった。よく似た雰囲気だが、今回のは葉の表面の光がはねて飛びかげん。マイナス補正が正当な処理だとは思うが、それをやるとおそらくこの鮮やかさは失われるだろう。もう少し濃く焼く手もあるが、そうするとくすんでしまうだろうし。これを解決するのは難しいなー。 |
うつろい 具象と抽象が混ざったような不思議な写真である。細かい花びら?のところどころに表面張力による水のふくらみが見える。ということは大きな放射状の線は水に沈んでいるということか。どこかに水面を示す反映を入れてもよかったような気もするが、今の場合はそれを捨て抽象性にこだわったのかも知れない。 |
五月女 注釈によると当日は風雨が強かったという。このお田植え祭の写真はいろいろと見せてもらうが、何とも撮りにくい場所だなと思う。こういう天気のときは空を入れたくないのだが、バックの山にこだわったのだろう。山を入れるとどうしても空が入ってくる。 |
ヒドリガモ なんとまあ、まるまると太って。目玉の可愛いこと。ときどき人間でも黒人系の人でこういう丸い目を見ることがあるが、キャッチライトが入って生きている。自然の状態か、飼育されているのか分からないが、このピントの気持ちいいこと。見事。 |
琵琶湖大橋 前回に続いてパート2というところ。薄暮の状態で遠景のライトが印象的。トラックも手前がぐんと大きく流れて、スピード感が出た。後半分がカメラの流れに一致して、止まった形になったのがよかった。流し撮りの場合は、このようにどこかに静止した部分が必要。これはよかった。 |
遅れるのか 石を載せた屋根が珍しい。昭和30年代までは山村へ行くとよく見たものだが。大きな案内地図を掲げているところを見ると公の建物だろうか。正装した男性が人待ち顔。とっさのスナップだと思うが、しっかり撮れている。美山町に見るような丸いポストだと文句なしだった。 |
冬 木の枝にぶら下がった枯葉を狙ったらしい。左側から光を受けてその1枚だけを見るといい状態だが、いかんせんそれが小さい。どうしてもその上の雪に目が行く。ところが惜しいかな、それが影になってほとんど立体感が失われている。撮るタイミングの難しさ。 |
飛 来 3羽揃っての着水体勢。前の1羽がより制動体勢が強いのか。足にも羽にも力が入っているのが分かる。写真ならではというところ。鳥の真後ろから光が来ている感じで、立体感もよく出ているが、全体的にややオーバー気味だった。 |
寒寒 雪の日のストロボ撮影だとか。近くの雪片が大きく白く飛んでしまった。事情が分からないと大きなゴミが浮いているように見える。ここらが難しいところ。雪面と空だけだから、雪そのものが写しとめることは難しい。たとえば町中のように人工光があるところで、薄暮の状態だと様子が変わってくるだろう。 |
左義長祭 左義長の火が真っ盛り。火の明かりだけのシャッターのようだ。左端の人物で竹組みの大きさが分かる。左側の竹に当たる光など見事。もう少し周囲に余裕があってもよかったか。火の粉も舞い上がるだろうし。炎が見える側に2,3人シルエットで人物がはいるともっと写真が生きたが。 |
比良山系 比良山系パート2というところ。前回は前景が民家だった。今回は並木道の向こうに見える。それはいいのだが、並木道が強すぎて、画面を見たときまず並木が見え、道路が見え、その後で、ん?比良山が・・・となる。前回よりはよくなった。雪があるうちにもう1回。 |
波 紋 池かみずうみか、周囲の状況は分からないが、そこそこのモノが次々と落下しているらしい。瞬間的に写っているのは水滴らしいが、これだけではこの波は無理だろう。波の重なりが面白い。写真ならではのワザである。 |
陰の力 大きな庭を掃除する男性。なるほど陰の力。落ち葉は一枚も見えないから、落ち葉はきではなさそう。庭を掃き清めているところだろう。ホウキの先が微妙に揺れてシャッタースピードがうまくいった。オートで撮ったとしたら、カメラに褒美を。実際はもうちょっと暗く見えたのではないか。 |
陽 光 杉林かなと思ったが、まん中の何本かは細く竹らしい。全体は杉か竹か。しかしこの場合それをとやかくいっても意味はない。問題はシルエットになったところに飛び込む強い線。これがポイント。右外に強い太陽があったのだろう。シルエットとこの強い線の関係をどう考えるかだけれども。 |
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