>>> 2011・風景写真同好会作品一覧 <<< |
|
2011・全作品一覧 |
黒川の湯 昔を思わす樽の風呂。観光旅館での入浴前のスナップというところだろう。なみなみと張られた濁った湯が温泉場を思わす。友人か誰か人物が入っているならそれでよしというところだが、いまの場合だと、そのお湯が手持ちぶさた。ちょっと無理をしてでもお湯が落ちているところを手前に入れたかった。 |
雲間に月 白鳥がポイントかと思ったら、タイトルは”月”だという。月を狙っているところへ白鳥が来たのだろうか。それとも白鳥を追尾していく途中で月の近くを飛んだのだろうか。このどちらかで考え方が変わる。もし最初から月を狙っていたのなら、木なり建物なり、何か地上の風物と組み合わせたい。よほどの好条件でない限り月だけで絵を作るのは難しい。もし月だけを狙っていたとしたら白鳥に感謝。 |
春よ来い テニスコートか、バレーコートか。そこに降った雪が半分解けて、田舎饅頭のようにまだらになっている。こちら側のポールを強調しているが、それだけではどうも単純。ちょっと遠回りしてでもいいから、向こう側の椅子をこちら側へ持ってきたら、だいぶ様子が変わっただろう。 |
冬支度 冬の野を煙以外はローキーに落とした。そこへシルエットで野良仕事の人物を入れた。一目見たときまず人物に目が行く。背後にトラックがあったり、フェンスがあったりするが目立たない。そればかりか、トラックの運転席の屋根が淡く光るところなど、むしろアクセントになって生きている。一にも二にもローキーに仕上げた狙いの勝利。 |
ポプラ並木 水茎町のポプラ並木。台風で傾いたりして上半分をちょん切られたが、また復活した。右側から当たる光がいい。もし並木の右側へ出ていたら、幹の明るい部分だけが見えて、このような表情にはならなかっただろう。爽やかな感じの並木道に仕上がった。 |
夕日に輝く まさにこれは題の通り。完全な逆光に浮かぶすすきの穂が生きている。右下にさりげなく入れたフェンスもこの場合は邪魔にはならない。むしろ細いハイライトがきいた。絵全体としては地平線をどこへ持っていくか。これは一考を要する。もう少し下げたいところ。ススキとフェンスの組み合わせを考えながら、カメラ位置の上下と、上へ振るか下へ向けるか。結構、高次方程式になる。 |
紅 枝に当たる光を見ると上下逆のような気がするが、紙焼きには上の写真のように指定があったので、ライトアップの写真かも知れない。枝先をアップして、絵としてもまとまっているが、惜しいかな、ピントが左下に半分見えている葉っぱに来た。ちょっとした手違いだが致命傷になった。 |
昇る 黒い幹と黄褐色の葉で絵を作った。楓独特の枝振り、幹の強さがきいている。空の白を気にする向きもあろうかとは思うが、この場合、葉の外ではないわけで、これが青になればちょっとしんどかっただろう。これはこれでよしとしよう。 |
日の出 久しぶりの村上トーン。エリを前にした日の出。太陽を何故ギリギリに持ってきたのか。と思ってよく見ると、下にはカイツブリが2羽、これまたギリギリのところにいる。何か事情があったのかとは思うが、鳥の下はともかくとして太陽の上には邪魔物はないだろうし。そこのところがちょっと分からない。 |
琵琶湖畔の夕日景 横長画面で、普通に撮った状態ではないと思うが、何となく画面が落ちつかない。これも画面が傾いているような。と思いながら右端奥にチラッと見える水面を見るとこれで正しいような。とにかくどこかに何か無理がある。何か意図があって横長にしたのだろうが、その過程でか、それとも初めからか。不思議な絵だ。 |
秋 彩 紅葉を緑のバックに持ってきた。バックがもう少し暗いと助かるのだが、このような明るさのため、どうしても自己主張する。そこへ紅葉に光が足りないためバックに負け加減。この色の按配が苦しかった。それと左の幹の部分、これの持ってきかたがあいまいだった。 |
雨上がり よく見る花だが、例によって名前は分からない。かなりのアップらしいが、ピントもきっちり来ているし、光が正直なのを除けば、しっかり撮れている。1つだけ不思議に思うのは、鳥が糞を落としたような白い汚れ。それが分かっていて何故これを撮ったのかということ。それさえ注意していたら・・・。惜しかった。 |
紅 葉 手前に杉の木、その奥にくねくねとした木、その奥に紅葉と、絵が多重構造になっていて、目的物がいちばん奥にある。紅葉がいちばん目立つから、それはそれで意味はありそうだが、見ていてどうもまどろっこしい。せめて杉の木がなかったら、もう少し楽に見られたのだが。 |
人さりて ”人去りぬ”ではなくて”人去りて”だという。人去りてあとに残る家屋。かつてそこにあった生活を見、住まいしていた人の思いを感じる。写真としてはそれをちょうど舞台を見るようにまとめた。おそらく窓だった面に貼り付けられた波板、それにはう蔓に歳月を感じる。 |
秋寸景 黄色の葉が集まったところに、赤い葉が見える。何故それがそこにあるのか、状況はわかりにくいが、この場合はそんなことはどうでもエエじゃないか、ということだろう。要するに赤い葉をポイントにして絵を作ったということだろう。画面全体に対してその部分がちょっと小さすぎる感じはあるが。もう少し範囲を詰めてもいいのではないか。 |
三島池 池を前景として雪の山、もともとが定番の風景だから、普通に撮れば絵としてはまとまる。問題はこれをどのよう料理するかということだろう。おそらく昼間に狙ったのでは、大同小異のものに終わるだろう。朝か夕方の光の変わり目を狙いたいところだが、なんせここまで行くには距離があるからな。 |
風車の散歩道 新旭の風車村ではない。これは本物だとか。写真としては、上の三島池と同じことがいえそう。写真からは撮影時間帯が感じられないから、多分日中の撮影だろう。絵を作る以前に、時間を選べない旅行写真のつらさ。 |
モノクロ 紙焼きに”モノクロ”とあって、注釈のようにも見えるが、他に何も記載されていないのでそれをタイトルとした。ひょっとしたら別の題があったのかも知れない。しっかりした道路の合流地点。遠くの山、その上の雲、上半分の青空。半世紀ほど昔、西部の荒野をこういうイメージで撮った写真が雑誌に載った。それを思い出す。 |
熟年旅行 どこかのお寺の石段を下りてくるふたり。それを山門の手前から狙った。いわゆる額縁構図だが、逆L型で右側を開いたことで、窮屈感は余り感じられなくなった。光のせいかもしれないが、全体が穏やかで、これ以上ストーリーが広がらないのがつらいところ。 |
川蝉の来る川 カワセミが主役かと思ってタイトルと見ると、”川”が主役だという背後の段差で流れ落ちる水流がポイントにという意味だろう。よく見ると一段上にも落差が見える。その水がどうして手前の落差につながるか。と見ると、右にも少し流れが見える。 |
静 寂 旧家を思わす板の間に生けられた草花。とくに細い枝に当たる光がいい。と思ってよく見ると柱、板戸、敷居すべてのエッジにハイライトが見えて、画面構成に生かされている。さらに極めつけは花瓶(といえるのかどうかは分からないが。植木鉢?)の裾に巻き付くような蔓の線。暗いバックを線で締めた。いい写真だ。 |
ゲゲゲのキタロー 申し訳ないが、この題が何を意味するのか分からない。マンガのタイトルであることぐらいしか細かいことは分からない。インターネットで勉強したが、にわか仕込みでは何も分からず。この像が何かを意味するのだろうがそれも分からない。ガラスにカラースプレーで何かを吹き付けたように見える点々も意味があるやも知れないが、それも分からず。ゴメン。 |
比良山系 雪の比良山系。山腹にただよう雲。この付近の冬の風物詩ともいえる風景である。おそらくそれを狙ったのだろうが、手前の風景の選択がズボラだった。民家を狙うなら、もっと小さく(民家から離れて)、鎮守の森などを入れて、場所をしっかり選びたい。 |
春を待つ うっすら積もった雪が太陽の光で蒸発していくところ。右上の光る屋根とその紅葉が印象的。手前全部が原っぱだとしんどいところへうまい具合にドラム缶に板切れや竹がたてかけてあり、これで決まった。山腹にうすく見える杉の先端も見事。いい写真だ。 |
吹き寄せ 睡蓮の葉が紅葉したところか。ポイントはそれだと思うが、実はそれよりも松葉と散り落ち葉の組み合わせがいい。たとえば左3分の1ほどのところ、白く飛んだ銀杏の葉っぱのようなものがなければ、そこだけで絵になった。多分このほかにも、じっくり見たらいいの絵があったのではないか。 |
ページトップへ |