>>> 2011・風景写真同好会作品一覧 <<< |
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2011・全作品一覧 |
収穫後 巻きワラの写真は毎年誰かの写真を見せてもらっている。作業は当然日中に行われるわけで、三上山の南に当たるこの農地では、三上山にカメラを向けると、どうしても光が背後から来る。巻きワラに影が出来ずに絵が単調になる。巻きワラに当たる光を最重点に絵を作り直すことも考えたい。 |
安全登校 雨の朝学校へ急ぐ子供たちと、交通安全指導のオバチャン。まん中の女の子が何となく照れくさそうなのは、年齢のせいか。ほほえましいスナップだが、パンチに欠けた。最後の男の子がつけているハエたたきグローブ。これを目だつようにみんなに持たしたら面白いぞ。 |
カラ松林 カラマツの紅葉の始まりというところか。ひょっとしたら新緑かも知れないが。木の前後関係もはっきりしており、この段階ではなにもいうことはない。 |
勝 負 一見和やかに見える朝市の風景。しかし実際には喰うか食われるかの火花が散っている、と田中さんは見た。多分写真には写らない何かからそう感じたのだろう。動いているものが止まって見える、しゃべっている言葉が写らない。この2つが写真のいちばん難しいところ。 |
神 木 凄い巨木を下から見上げた。一見するとコンクリートで荒々しく固めたようにも受け取れるが、実際は木肌なのだろう。凹凸がはっきりしていてこれはこれで悪くはないが、木全体としての陰と陽がもうちょっとはっきりしていたら、もっと迫力が出ただろう。 |
今日の天気は? ひょっとして苦し紛れにつけた題かもしれない。カメラを空へ向けたから、下の草原が暗くなった。それは仕方がない。空には雲があって十分その面積を支えてはいるのだが、草原と空と、結果的には2つに分かれてしまった。背の高い草か何かに頼ってそれを空へ抜くことか。 |
避暑地 私小説を読むような避暑地の風景。ガラス越しに見る林が何となく霧がかかっているよう。(実際には霧ではないのだろうが、ガラス越しの条件が何となく霧を感じさせる雰囲気になった)。窓越しのライトが強さを増すような薄暮時まで待ってみたい気もする。 |
苗村神社の参道 苗村神社にこんな参道があったかと思ったら、本殿から見て、道を挟んだ反対側だという。太い杉の木がりっぱだ。これだけでも存在感があるのだから、料理次第ではもっと強くなる。たとえば、もう少し前進して幹に近づき、画面の5分の2ぐらいの大きさまでワイドでアップする。迫力が出るぞ。 |
川辺にて(英国) 重厚な建物と突きだした?テラス。影になった壁の手前に光を受けて輝く木々。しんどかったのが、川面に伸びてくる空の反映。それが白飛びになって邪魔をした。レンズにはまだ余裕が感じられるから、長くしてテラスの木々をアップする手もあったか。 |
斜 光 斜め後ろから来た光に陰影がはっきりして、いい光だ。問題は木のならび。何となく落ちつかない。右2本がくっつきすぎているのかなー。左2本(1本の木の枝分かれらしいが)も、V字形で芸がないし。とにかくこれらの幹の並びがもう少し整理されていたら、いい写真だった。 |
花 芯 細かい花芯にピントが来て、あとはピンクの濃淡が広がる。と書いてここでぐっと詰まってしまう。1枚の写真としてはどう考えていいのか。結局この写真を何に使うか、これで決まるのだろうか。それ以外、たとえば同じ発想の写真を集めて組み写真にするとか。 |
秋の野草 緑のバックがなんとも心地よい。そこへ朱色の花。赤と緑で喧嘩する色だが、花が小さかったから助かった。それと主役風の緑の葉。中央の葉脈がすっとこちらを向いている。そっこへビシットピントが来ているのが心憎い。いい写真である。 |
泡の結晶 泡は分かるが結晶とは何を意味するのだろうか。中央のがひよこのようにも見え、それを上から親鳥が見ているようにもみえる。しかしそういうことで撮影したのではないだろう。何か意味があってのことだろうとは思うが、そこの所がよく分からない。 |
朝に輝く 夕日にも見えるが、朝日だとか。それはまあどちらでもいい。ネコジャラシのヒゲにビシットピントが来ている。バックの暗さもちょうどいい。問題は、勧進のネコジャラシがごちゃごちゃしたことか。もう少し整理しておけばいい写真だった。 |
鷺が舞う 恒例のサギソウ。バレリーナが踊っているような気持ちよさがある。問題は右の花の表現か。右をはずして中央と左の2つで絵を作った方がよかったのではないか。その場合、ピントはどうなるか、ちょっとわかりにくいが、ぼけのままでもいいのではないか。 |
激 流 どこの川か分からないが、激しい流れだ。天気が悪かったのか、光に乏しく白い流れがネズミ色に近くなった。画像処理の段階で少しコントラストを上げる手もあるが、基本は矢張り現場の光だろう。撮影チャンスが無理な条件だったようだ。 |
初秋の光 棚田の一部かとも思うが、土塁のような草つき斜面に秋の日のハイライト。光そのものはきれいだが、そこで話が止まってしまうのがしんど。もう少し広く画面を設定し、周囲の状況が読めると、解決する話だと思うが。望遠で切りつめることの弊害か。 |
湖北の夕暮れ 湖の写真を撮る人物を前景にした。いまの場合、人物がいなくても棒が立っていたり、そこそこの前景はあるのでそのまま撮ってもいいような状況だともいえる。そんな状況の中、あえて入れるとしたら、明らかに撮影中だというシルエットにしたかった。 |
立ち話 左右のステンドグラス、床の光、高い天井。教会かどこか、ミサが終わったあとの立ち話か。ほの暗い中で向こうの明かりから伝わってくる床の光がいい。歯車状の背もたれも年代を思わす。手前にその光を受ける何かがあるともっと生きただろう。 |
乱舞の中 本来花火そのものは流れているのだが、私達の目には花火は止まっているように感じる。その中で同じように、いや、花火よりゆっくり進んでいるはずの船が流れている。何か手品を見るような不思議な写真である。乱舞の中ということで、船をポイントとしたらしいが、それなら、タテにして、船をもう一段大きくした方が、内容が的確になっただろう。 |
獲物を見つけた 抜き足差し足で忍び寄るカマキリ。知らぬがホトケの蝶。カマキリにとって、花の大きさは身を隠すのにはちょうど手頃だとしても、いざというとき邪魔にはならないのだろうか。ここだけのシーンに集中する意味で、ばっくの暗さは成功だった。 |
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