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>>> 2011・風景写真同好会作品一覧  <<<
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2011・全作品一覧


■ KDM

 守山早春景  

 やっぱりここは難しい。堤防の上をヨットが走る。難儀なところだ。ヨットや比良山を意識しての望遠のはず。撮る人の問題ではなしに、風景の構造がこうなっているのだから仕方がない。カメラを下げ琵琶湖を捨てる。手前に背の高い花を入れるしか手はないだろう。


■ NMR

 晩秋にかすむ  

 雨が降っているのか、それとも画面が荒れているのか。その荒れが不思議な雰囲気を造っている。塔と重なっている黄色の葉っぱの処理と、塔全体、とくに水煙部分を左のかすんだところへもっていけたらもっとよくなったが、この画面で見る限りは無理な注文だろう。


■ TJ

 暮色  

 ここのところ、派手な色が多かったが、今回は一転淡い色。淡調というか、ハイキーというか、これはこれで一つの手だが、こういう場合、どこかにしゃきっとしたポイントがほしい。今の場合だと、右端の湖面の木だが、大きさはともかく場所が端すぎた。


■ YMMT-j

 花香る  

 花のアップで、ピントもしっかり来ている。しかし、花びらが影になっているところはアンダーになり、光が当たっているところは赤独特の表面反射で、色がしっとりしない。全体として騒がしい写真になった。上半分で横位置にしてもよかった。


■ MRSK

 びわ湖  

 2羽の白鳥が着水するところ。素っ気ない題だけど、内容はどうしてどうして。流し撮りがぴしゃりと決まった。羽のブレもいいし、水に垂らした足からしぶきが流れるのもいい。普通なら目立つカモも流れて、目立たないのも面白い。


■ KR

 遠い春  

 雪の観光地。これでは商売にならないだろう。屋根と手前の雪が白くとんでしまったのがしんどいところ。ラボでのプリントらしいが、菅笠などは十分な明るさだから、もう少し濃く焼いたほうが、生きてくるような気がする。そうすれば、雪も生き返るのではないか。


■ TJMR

 ボタ雪  

 これはまあすごい雪だ。それを見せるために左の木を入れたのかも知れないが、その部分がうるさくなった。といっても、この雪では自由に動くことも不可能だろうし、結局立ったとこ勝負で行くしか仕方ないのだろう。このままで行けば、2つの屋根だけで、縦位置にする手もありそう。


■ NGC

 川蝉の食事  

 エサをくわえて杭にたたきつけいるところだという。水滴が回りに飛び散り、臨場感がある。ピントも水の飛び散りも完璧だが、惜しかったのは鳥の顔が向こうを向いてしまい、くちばしとそれにくわえられている魚がはっきり見えないこと。惜しかったなー。


■ INUE

 雫  

 ほぼ真後ろからの光りが枝の両側に見事なエッジを見せている。題は「雫」でつぼみにつく水滴がポイントらしいが、私はそれ以上にこのハイライトのエッジの方に魅力を感じる。3本の枝がほぼ並行に並んだことで、絵が短調になったのが惜しい。


■ ICK

 「チョット待って!」  

 なるほど、「チョット待って!」か。天井からの光りだけでの撮影らしく、髪の毛の光りが印象的だ。うっかりするとピントが手に来てしまうこともあるが、この場合はとっさのことでカメラもその余裕がなかったのだろう。お姉ちゃんのつぶらな眸が印象的だ。


■ IMGW

 棚田  

 冬枯れの黄色い畦道が印象的。圃場整備を寄せ付けず、昔のままの曲線が生きている。耕運機が小さく見えるのもこの場合は、田圃のスケールを感じさす。この機会をどうして持ち込んだのか、そんなことも考えさす。上部を全部見せて棚田の段を見せるか、カットして田圃の広さを見せるか、意見の分かれるところ。


■ MTOK

 萌え出づる  

 フキノトウ。主役を右上へもっていき、それから伸びる葉っぱを中心部へもってきた。左下に見えるフキの葉まで入れるのが目的だったのだろうか。何か曰くがありそうだと、見る人に警戒感をもたそうとする魂胆かも知れないが。


■ TNK

 夕日と湖面  

 静かな湖北の夕景。今まさに太陽沈まんとす、というところ。その姿がきれいに捉えられている。かなり明るい太陽で、広角を使ったのは正解だった。水平線が画面のまん中で絵を2分してしまった。手前の船が2艘、うまく舳先を太陽に向けている。それを強調したかった。ということで、水平線は上へもっていきたかった。


■ KJM

 雪明かり  

 白鳥が今まさに飛び立とうとしているところ。首から頭にかけて黒く見える鳥は若鳥だとか。水面に散らばっているのは雪の溶けかけたものかと思うが、「雪明かり」というのはどういう意味だろうか。説明がないとわかりにくい。


■ NKMR-k

 雪の日  

 強い風らしく、横殴りの雪が流れて見える。それが手前の木の左面の白さに輪をかけている。寒さが身に伝わってくる。手前の木と平行に右側に見える木、これは隠しておいた方がよかったかも知れない。あと一歩、左へ寄れば解決したことだから。


■ SRI

 春が来た!  

 中央の稲妻状の枝がこの場合は一番の目玉だろう。それがいちばん手前にあるのだが、ピントのその次の左上から降りてくる枝に来た。そういう意味で、せっかくのポイントの価値が半減した。下の太い枝が画面の下端にそったのもしんどかった。惜しかった。


■ MTNM

 天神社火渡り  

 祭のことはよく分からないが、後の女性も同じ紙をもっていることから、お札か何か紙をもって渡るのが神事なのだろう。描いてあることの意味が分かるのかどうか、外国人が真剣に渡っているのが面白い。足下を強調する意味で、できればカメラを少し下げたかった。


■ MBYS

 春が来た!  

 ツクシは可愛くて、春には格好の材料だが、これも目で見るほど簡単ではない。これが芽を出すところは、バックが雑然としていて、整理に困る。これはややオーバー目の設定で、その雑然さからうまく逃げた。はじめから、ややオーバーを意識して設定したのなら正解だった。2本のツクシはもう少し離したかった。


■ ATRS

 小路  

 どこかの料理屋の入口らしい。ちょっと高めの位置にカメラをもっていって、提灯や入口を右上に集め、手前の暗い路地からの奥行きを感じさせる絵になった。ワイドレンズではこういう場合、絵が歪むのだが、この場合は、あまりそれが見られない。うまくカメラが水平に向いていたのだろう。


■ HYS

 春  

 「春の香り」、「梅開く」の回答がここにあるような。手前の花を半分強に押さえて、あいたところへボケをもってきた。手前の花を何処まで入れるかが問題になるが、今の場合はうまくいった。バックの緑を黄色ににじませたのも成功。


■ MRKM

 浅春知内浜  

 ボートが走る。鳥が飛んでいる。岬が見える。材料は揃っているのだが、それらが全部小さく目で見たほどの効果は上げていない。おそらくボートも鳥も肉眼で見るともっと大きく見えただろう。ところがカメラは人間のような感覚は持っていない。そこのところが難しい。


■ TNZK

 陽光を浴びて  

 シャクナゲのようにも見えるが詳しいことは分からない。光の中で白い花が爆発したような。花から飛び出してきたような葉のラインがそれを感じさす。右上からの葉っぱは別の木からのものらしいが、今の場合は主役の葉から逆向きに飛び出していくようにも見える。この動きを感じさすのが、この写真の面白さだろう。


■ YND

 零下  

 雪にできた孔の奥で、水が滴っているのだろう。撮影意図は十分に分かるのだが、なにぶん外と中の明るさの比が大きすぎた。とくに手前の雪(だと思うが)が白くとんでしまったのがしんどかった。手前の雪を見せるのが目的だろうし、難しいところである。


■ OOT

 春の香り(ホトケノザ)  

 花か葉か、よく分からないが、全体の形はずいぶん複雑である。とくに下半分はややこしく見える。ところがよく見ると、ピントが来たところは見事にヒゲがしっかり見える。かなり慎重に撮影したことが分かる。右と下をカットして、本体の部分を全部見せずに絵を作ったら、雰囲気が変わるのではないか。


■ NKMR-m

 梅開く  

 花一輪の接写。つぼみが親爺の頭のように見えるから、かなりの接写だろう。絵としては花を中央にどんと持ってきたことの難しさだが、今の場合は、手前のつぼみのもっていきかたで絵が変わったように思う。左下は捨てて、花にくっついているのを離したら、ずいぶん絵が変わっただろう。つぼみは脇役でありながらこの場合は結構強いから。





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