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アルバム  NO.15
2011.01.30
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 琵琶湖に飛ぶ  NGC  
 いま飛び立ったところだろうか。見事な編隊を組んで。鳥の写真としては、シャッターをやや遅い目にセットした。それが見事に当たった。バックが流れて羽が振れた。鳥の頭から足にかけて、鳥本体はぴしゃりと止まっている。湖上の白波もきいた。見事。

 行 進  INUE  
 何の行進か、事情はよく分からないが、全員が同じ方向に向いて、同じ速さで歩いている様子がうかがわれる。各人の帽子・肩先のハイライトが見事。道は飛んでいるがこれは仕方ないこと。むしろこのときの状況描写にはプラス。一つだけ分からないこと。上半分の黒ベタ部分を何故入れたのかということ。横位置でよかったのではないか。

紅 葉  ICK
 何回か出てきた葉っぱ。今回は紅葉だという。雨のあとだろうか、水滴が点々と見える。難しいのは赤色の表面の跳ね返り。葉っぱの方々がてかって見える。とくに赤を押さえるのは難しい。うまくいくかどうか。私にも自信はないが、PLフィルターで押さえられないか。

 錦秋の庭(松原屋敷跡)  IMGW
 どこかの庭園らしい。葉っぱの表現については、これも多少テカリが見える。赤の難しさ。多分押さえることは無理なのかも知れない。それはそれとして、右に見える太い木、右側のハイライトが目立つが、木の場所が反対だった。これを左へ持ってくると、絵全体としてこのハイライトが意味を持ってくる。

 朝焼け  TNK
 ソバ畑の日の出前。太陽の強い光がないから、表情は穏やかである。中心部分が明るく周辺が暗い広角レンズの特性がうまく生きて、ソバ畑の中心部が明るく見える。これを生かせたら…、というところで、大きな矛盾に突き当たる。カメラを高くして下へ振る。ソバ畑を広くすると、この特徴がさらに生きる。しかしそのとき、空は白く飛んで、上空の青空への変化は失われる。結局これしか仕方がないか。

 モデル   MYT 
 街頭画家のスケッチ風景らしい。実際に描いている画面を見たいのだが、それを入れようとすると、子供が入りにくく、画家の顔も見えなくなる。ということでこのアングルに落ち着いたのだろうが、もうちょっとでいいから左へ回りたかった。

 おはよう   KJM 
 なんとまあ、ビックリするような写真だ。どうしたらこんな写真が撮れるのか。両側からやってくるのを見て、このあたりと狙いを定めて待っているのだという。ファインダーに入ってからシャッターを切ったのでは遅いだろうし。参った。マイッタ。天気・光を見極めて、本気で狙ったら、もっといい作品になるのではないか。

 顔と顔   NKMR-k 
 芝居がかった場面に見えるが、事情は分からない。タイトルを見ると「顔」と書いて、そのあとに”と顔”と書き足してある。最初の顔は左の男性だろうが、あとの顔は女性だとは思うが、その後にもう一人いて、その間の狙いがよく分からない。ということで結局分からずじまい。

 よく晴れたさわやかな秋の日   SRI 
 どの程度かは分からないが、広角レンズを使って木を見上げる定番写真。しかしこの場合、太陽が近くにあったらしくて、ゴーストが入ってきた。うまく使えば写真に力を与えることにもなるが、いまの場合はマイナスの作用をした。ゴーストそのものは木の幹に見えるのだが、実際にはそれだけでなしに、画面全体に広がっている。全体に(とくに下半分)、なんとなくくすんで見えるのはそのせいである。

 フクロウ(花鳥園)   MTNM
 タイトルを見るまでもなく、画面を見れば人工施設の中だということが分かるが、もしこの写真のバックをいかにも自然に見える場所に置きかえたらどうなるか。となれば本物に見えるかも知れないが、問題は眼に写っているキャッチライト。これがごまかせない。この横長の光は蛍光灯だろうか。

 日だまり   ATRS
 場面そのものはいい状況だった。しかし何となく写真がねじれた。一見上の葉っぱの影が写っているように見えるが、そうではないらしい。壁に映っているのはどこか横のものだろう。葉と上の瓦にしっかり光が当たり、その影が写っていたら、いい写真になっただろう。

 夕映え   MRKM
 かなり長いレンズで沈み行く夕日を狙った。手前の雪が紫色に見える。これは寒かった。太陽が薄雲をかぶっている。それを望遠で狙ったのは間違ってはいない。水面すれすれを鳥が飛んでいる。左の木もそこそこの形である。と数え上げていくと、結局は要素が多すぎたのか。寒いところでの頑張りに、余り無理は言いたくないが、どうだろう、発想を変えて、ワイドで手前に雪原を大きくとって、その紫色の光を主題にして、まとめてみたらどうだったか。

 霧の朝   TNZK
 蛇行する流れが朝日に輝く。水面から霧が立ち上る。手前の川面の波も見事である。細かいことだが、川面に突き出た草のシルエット。きっちり計算されている。右の曲がり角が切れている。切ったのか、切れたのか。多分左を全部入れたから、両方入れると当たり前すぎるとにらんだのだとは思うが。

 雄大な流れ   YND
 見事な滝だ。こうしていくつもの段をなして落ちる滝は横への広がりもあって絵になりやすい。右からかぶさってくる枝の葉が飛びかげんなのが気になるが、これがシルエットになるか、そこまでいかなくても、もう少し緑がきっちり出ていたらよかっただろう。上端、斜めに突きだしている木の幹はカットしたほうがよい。

 ハナナと雪のコラボ   OOT
 これは無理に題をつけたかな。この場合雪は余分で、要するに水滴をつけた花が狙いだったのだろう。雪は入れたのか入ったのか。入れるとすればもっとしっかり意識して入れるべきだし、露出も変わってくる。上と右をカットすると写真が変わる。

 光   NKMR-m  
 切り取られた竹の下部が点々と見える。その間のコケ(だと思うが)に光が当たっている。その輝きを狙ったものだと思うが、もう一つ狙いが絞りきれなかった気がする。というのは手前の木の影2本。これがなかったら、左奥から右手前への光の広がりが感じられたのだが。

 ファンタジー  HYS  
 これはどういう状況だったのか。葉っぱは分かるとして、バック全体がオレンジ色のボケ。同色でまとめたのが成功した。左と下をあと少しずつカットした方がよかったか。いちばん目立つ葉っぱが画面の中心へ来てしまったから。と同時に、右の葉の影を生かしたいから。

 里の秋   KDM  
 手前に1本、すっくと立つ杉の木。その幹に当たるハイライトとが見事。そして左側(ハイライトの側)に茅葺き屋根。手前のススキの穂がたってしまって、白く目立つのが若干気になるが。腰が曲がったお婆ちゃんが歩いていてくれたらなー。

 晩秋の影   NMR  
 どこかの公園だろうか。キラキラ光る路面が太陽の低さを感じさす。木の影が如何にも晩秋。奥に見えるベンチの光、背もたれの部分が若干窮屈だったが、まあ許容範囲。と、ここまでは文句なしだが、いちばんしんどかったのが、メインの木の幹と影が一直線につながってしまったこと。これがしんどかった。これが解決していたらいい作品だった。

 秋彩のモミジ   TJ  
 これも鮮やかな。同色の葉っぱでまとめたのがよかった。右上の枝がもう少し大きく入ってもよかったか。メインの葉っぱが画面のまん中に来たことと、右下の小判形の白抜けが若干気にはなるが、いい写真である。

 長命寺  YMMT-k
 木の間から塔の上部が見える。水煙が片側しか見えないのはどういう状態なのか。何故先端だけで切ってしまったのだろうと思ってよく見ると、下の方で塔の手前にもう一つ建物の先端が見える。それとの重なりを避けてのことらしい。塔がど真ん中へ来るのを避ける意味で、右側を少しカットしたら。

 薄雪の道  YMMT-j
 どこか外国らしい。薄雪というから、そうかなと思ってみると、雪が圧雪状態になっている。結構な雪である。旅行写真らしいから、そのときにその場で撮るしかしかたないのだろうが、あと少し人物を手前に置きたかった。それで遠近感が強く出る。

 私達飛び立ちます   MRSK
 水しぶきなどを見ると、シャッターはそこそこの速さらしい。鳥の動きの激しさと、カメラの近さ(実際には遠いのかも知れないが、望遠レンズによる寄りを含めた近さ)から、大きく流れたのだろう。これはこれで面白い写真になった。惜しかったのは手前の鳥(まん中、前から2番目)の首がトップの胴に重なってしまったこと。

 飛行機雲   TJMR
 ほぼ同じ航路をとりながら、クロスしていく面白さだろう。下に見える太陽はもちろん天体だが、この場合は地上の風物といえる。その太陽と上空の雲をいっしょに写すには、レンズは長くできない。この場合もこれ以上長くはできないわけで、ギリギリの描写だった。このあと少し時間がたつと、これらが太くなってやがて消えていく。その太くなるときもねらい目だが、それまで待っていると太陽が沈んでしまう。これが最後のチャンスだったろう。



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