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アルバム  NO.08
2010.08.08
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 初夏のたより   NMR  
 シュロの葉を陰に置いた。題の意味がわかりにくいが、ボケた黄緑を意味するのだろうか。シュロからはその意味が見いだせない。もし晴れていたのなら、真下から空に伸びるシュロも面白かったのではないか。

 黄緑に映える   TJ  
 黄緑の中の淡い赤をテーマにしたらしい。これが濃い赤だとシンドイが、淡い赤であったことと、花の大きさがぐっと押さえられていることで助かった。前後にボケを置いて、印象派的なスケッチというところか。

 映える睡蓮   KTD  
 黒をバックに光を受けた睡蓮を持ってきた。朝か夕方らしく花に当たる光はやや赤みを帯びて斜めからさしている。光は文句なし。あとはバックの処理。葉っぱのテカリと、花の取り入れかたが正直過ぎるのが気になる。

 浅小井祇園まつり  YMMT-k  
 なるほど人形は人の形と書く。坂本龍馬の人形が結構きいている。これだけのものが飾ってあって、回りにほとんど人がいないのが不思議な感じがする。いなかったのか避けたのか。祭の雰囲気は人出だから。

 マイ凧上がる  YMMT-j
 手作りだろうが見事な凧だ。本物のサギが飛んでいるのと見間違う。これは凧だけでは写真にならない。人物を入れたことがよかった。手前に大きく女性を入れたことは正解だったが、残念ながらこの凧とは無関係らしい。左から4人目の男性が関係者らしい。この人物に肉迫したかった。

 街明かり   MRSK
 場所は分からないが、街を行灯で明かりの演出。右側の行灯の線が縦一線になったため、そこが窮屈になった。自動車が通るとすれば無理な話だが、そうでないなら、もう少し左(車道の方へ)へ出たほうがよかっただろう。

 助けてくれ!   KR
 「助けて」というのは、たくさんの荷物を背負った人間の声なのか、それとも人間につるされている鳥か何かの立場に立ってのことなのか。そこのところがはっきりしない。もし前者だとすると、この構図でいいのだろうが、後者だとすると対象物に肉迫して、それをアップする必要がある。できた写真を見るのはご免被りたいが。

 華   TJMR
 雨上がりの華やかな花に、カマキリか何かが顔を出している。その位置がちょうど花弁の位置に当たるものだから、うっかり見ると花弁だということで見逃してしまう。もう少し分かりやすい位置へ誘導したかった。

 色香に誘はれて   NGC  
 蓮の花にハチが2匹。これははっきり見えるのだが、この場合はお愛嬌いうところ。あまり大きな意味は持たない。蓮の花は、花そのものよりバックの処理に手を焼くのだが、これはうまく前ボケを使ったりしながら、花を浮き上がらせた。うまい手である。

 茄子に蛙   INUE  
 ぴしっとピントが来ている。花の向こうから小さな蛙が、上半身を見せている。「オメーなにしに来たんだ。おれの領域を荒らすなよ」とでもいうように。後のボケも葉の緑で統一できたのがよかった。

 雪の下の花  ICK
 細かい花が散らばって、そういえばユキノシタてこんな花だった。花がややこしいところに、バックがそれに輪をかけた。とくに左下。バックを整理してアップしたら、花の特徴がつかめたのではないか。

 ハ ス  YMD
 よく似たつぼみを3輪、2対1に分けた。左の1つが若干離れた感なきにしもあらずだが、右の2つを主役と考えれば、これはこれでいい。バックが古代住居の屋根だが意味が分かる人と分からない人とで受取り方が変わる。一般的に言えば、もう少し住居だと分かる方がいいのだが。

 緑陰に舞う  IMGW
 この写真は題で生きた。バレーダンサーが背筋をそらして両手を広げたような。なるほど「緑陰に舞う」、いい写真だ。一つ気になるところは、黒い幹の下半分が直角三角形になって、画面の右端と黒い三角形の高さの線が平行になってしまったこと。この線の傾きはカメラと幹の距離で調節できる。今度こういう場面に出くわしたら、距離を変えて何種類か撮っておくとよい。

 風にゆれて  MTOK
 おそらく現場では風の揺れに悩まされたのだろう。バックがうまくぼけているから、絞りは浅かったはずだ。当然シャッターは速くなる。カメラは揺れるユリを必死になって止めた。「風に揺れて」という題が、この場合はあだになった。

 早朝の平池  TNK  
 淡い霧がかかっていたのだろうか。逆光に輝く緑の部分と、幻想的にぼける森の影とが交わる。北欧の針葉樹林帯を思わす木の影がいい。向こうの森がしっかりした日陰で、影が黒くなったら、この雰囲気は出なかっただろう。いい写真である。

 コハクチョウの舞   KJM 
 白鳥が着水したところか、それとも羽ばたきしたところか。僅かに水しぶきが残っている。左斜め向こうから来る光が、うまく捉えられた。白鳥が一羽のため周囲の湖面が手持ちぶさた。周囲をカットして鳥をアップする手もある。

 オダマキ   MTNM
 一輪の花をアップした。ピントはきっちり来ている。バックをよく似た明るさの面で揃えた。面白い使い方だ。左下に影が見える。人工的なバックを持ってきたのかも知れない。問題は一輪で絵を作る難しさだ。

 夏の窓辺   MBYS
 何コーナーというのか、ちょっとしたコーナーにさりげなく活けられたアジサイ。向かいの家もよく似た造りでのれんが掛かっていたりする。ひょっとしたら観光地か。とすると、日傘をさして歩く人などが格子越しに見えたら?。

 けいしょう   ATRS  
 この写真は、何となく不安定さを感じる。構図と光が逆だった。本来つぼみに前も後もないのだが、光が左から来ているために、左が前になってしまう。その左が何とも窮屈。これで右から光が来ていたら、結構落ち着いたのではないか。

 夏の湖畔  TNZK  
 不思議な光景だ。ハス畑の岸辺で、イスラム教徒が礼拝しているような。それに対して、左の男性は全く何の興味もない様子。不似合いなバッグだけが目を引く。どう考えてもこの答えは出てこない。この際花なんかどうでもよろしい。青い水面が印象的。

 岩場登り  YND
 セミが脱皮する前か、したあとか。「ファイトー、一発ーッ」で岩場登りに仕立てたが、セミも短い命を一生懸命生きている。バックの白いボケがカラの形を助けた。それはいいのだが、白い面がちょっと大きすぎたか。

 清 流  OOT
 滝を部分的にアップした。はじめて滝を狙うと、どうしても全体像になってしまうが、いい部分を切り取った。中央を流れ落ちる主流の部分は、若干綿菓子状になりかけているが、左半分の水の少ない部分は、細く糸を引いて、流れの速さが表現できた。左端に少し入れた木の葉もよかった。

 ランデブー   NKMR-m  
 葉っぱにはピントが来ているようだが、蝶には何となく甘さも感じられる。といいながら、よく見ると左の蝶の触覚など、白黒もはっきり区別して見える。結局は蝶の動きなのかな。光の反射で、蝶を食っている葉もあるが、仕方ないことだろう。

 「 ? 」   HYS
 何度も写材になった水の森の流水。水は大小同異だから、結局は向こうがどういう状態かで勝負が決まる。このときは全くの無人らしい。左の水のないところも、大して魅力がない。勝負所が欠落してしまった。

 新緑の朝   KDM  
 お寺の境内。朝早くから掃除をしている女性。石畳の方向から望遠で狙った。意図は女性のアップかとも思うが、やや高い位置から狙っているので、もともとは石畳の圧縮効果だったのかも知れない。そこへたまたま女性がやってきた。ボクはワイドによる遠近感に魅力を感じるのだが。



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