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アルバム  NO.05
2010.06.20
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 こんにちわ!   TKHT  
 白い部分はかき氷に見えるが花らしい。そこへ緑の虫が来た。花びらのふちにいるために、バックの緑と同化してもう一つ浮き上がってこない。虫全体が白をバックにしたタイミングをつかみたかった。

 藤   HYS
 藤棚をコーナーから魚眼レンズで狙った。コーナー付近はほとんど歪まず、左右両方がふくれて歪んでいる。絵そのものは単純な藤棚だが、この歪みが出ることで、オヤと思わす効果がある。魚眼レンズはいつもいつも使えるものではない。ここというときに一発の効果がある。そのチャンスをうまくつかんだ。

 雨の登校   KDM  
 最近の小学生の雨傘はほとんど黄色だ。その子供たちの影が田植え前の田圃に写る。最後尾の女の子が旗を持って。文句なしにカメラを向けたくなる風景である。うしろの桜も含めていい写真だ。私の思いをいえば、田圃に写る影はなくてもいいではないか。傘の列とバックの桜で十分絵になるだろう。

 春の日より   NMR  
 花には失礼だが、名前が分からない。しかしよく見る花だ。いちばん背の高い花を木の幹に重ねた。意図は分かるが、その幹が何とも強すぎる。左右の花が明るい緑をバックにして霞んでしまったのがアンバランスだった。バックの緑が暗かったら、幹の太さも気にならず、案外成功していたかも知れない。

 春の色彩   TJ  
 これもよく見る花だが名前が分からない。実物を見ると褐色の実のように見えるのが、葉のようだ。「春の色彩」ということで、とくに赤と緑を組み合わせたのだろう。花が小さかったからうまくいった。左は前ボケがあったりして騒がしい。右半分でもよかったか。

 加茂の馬かけ  YMMT-k  
 流し撮りそのものはうまくいった。馬の筋肉なども見事。馬上の人物の左手もぴしゃり。おしかったのは、光がうしろから来ていること。人物の顔が影になってしまった。これはおしかったなー。といってもこれは走る向きを変えてもらわないと解決しないだろう。それともう一つ。馬の顔とバックの木が重なった。これはカメラポジションで、避けることができる。来年の課題。

 新緑映ゆ  YMMT-j
 これは長谷寺だったか、入江泰吉が何度もカメラを構えた有名なポイントだ。うっかり見ると黄葉に見えるが、実際は燃えるような新緑だ。肉眼にはどちらも美しく感じられるが、写真としては大きな違いがある。新緑は太陽が高い。結果、表情に乏しい写真になってしまう。右に傾いているのが気になる。

 びわこ大橋   MRSK
 琵琶湖大橋だということだが、流れているのが、橋のライトだろうか。よく分からない。要するに車1台の流し撮り、それにつれてバックが流れたということ。もしこれが市街地だったら、バックがうるさくなっただろう。それを避けるための琵琶湖大橋だったのかも知れないが。

 祭りだ!   NGC  
 大太鼓御輿を担ぐご婦人たち。それをかなりの望遠で狙った。外国人を含めた担ぎ手の表情がきっちり読みとれる。かなりの距離があり、うっかりするとその間に邪魔物が入り込むこともあっただろうに、うまくいった。半逆光で担ぎ手の足が1本1本浮き上がったのが効果を上げた。いい写真だ。

 ウエーブ  INUE
 植物の葉だと思うが、金属製品を見るような不思議な質感である。曲線をテーマにしたらしいが、写真としては肝心の所で、ごちゃごちゃした。とくに右側。光が強く、そこがポイントになりそうなところで絵がつぶれた感あり。

 霧の朝  ICK
 「霧の朝」ということだが、肝心の霧は左に僅かに見えるだけ。つい目の前に三上山があるので、それを入れたくなるが、この場合は、上(三上山の稜線)をカットした方が霧のイメージが出ただろう。と考えてみると、山にこだわらず、地蔵さんをポイントにして、自由に絵を作った方がよかっただろう。とにかくこの柿の木は邪魔になった。

 こばん草  YMD
 しなやかな茎に、これはまだつぼみだろうか。左へ向いて垂れ下がっているから、それを右に置いた。これは正解。下の2つの重なりがやや気になるが、写真そのものはきっちり撮れている。あと絵としては、左端に見える別の草。これの処理は一考を要する。

 樹 景  IMGW
 夕方か朝か。手前の草と棚田のふちが不思議な色だ。それはともかくとして、柿の木かな、いい形の木だ。それに新芽が吹き出して…。右上向きに伸びる枝に当たる光がいい。

 春爛漫  TNK  
 桜並木の向こうに三上山。満開には少し早いというところか。花曇りらしい。右側からの光があるのだが、もう一つピシャッと決まるほどではないらしい。その結果左上がほとんど白抜け状態になった。ここからの写真は、この部分が多少なりとも表情を持つ空でないとシンドイ構図である。

 可 憐   MYT 
 白と緑、いちばん清楚な感じに仕上がる組み合わせだ。ピントも狙ったところにきっちり来ている。バックもうまくぼけてOK。しんどかったのは、三つ目の花とバックのボケとが重なってうるさくなったこと。これが処理されていたらいい写真だった。

 輪になって   KJM 
 可愛いヒナがこんなに円く輪を描いて。ちゃんとチームを組んで泳ぐことを知っているのだからたいしたもの。最近授業が成り立たない小学校があるときくが、こういう写真を見せてやるといい。写真としては、親鳥の頭とヒナが重なったこと、これがしんどかった。動いているものの瞬間の写真だから、無理な話だとは思うが。

 春の光をあびて   SRI 
 大きな木の若葉が見事である。バックは山陰だろう。全体が暗いところへ一面の若葉。僅かに見える幹、枝が木の大きさを感じさす。小さいサイズだと全体がべたっとして陰影が感じられないが、大きく伸ばすと魅力が増す写真である。いい写真だ。

 おいしいよ!   MTNM
 右上の提灯で祭りだということがよく分かる。赤い紐のついたすだれをさげて昔ながらのしきたりに沿ったという感じ。その窓から、子供が一人、串に刺した焼き芋かな、まるかぶりをしながら祭り見物。今の日本にこういう風景が残っていた。遠い昔を見る思いがする。

 田植えの日の夕焼け   MBYS
 無事田植えが終わった。その向こうに夕陽が沈んでいく。苗の大きさから、植え終わった直後だとは分かるが、写真としてシンドイのは、「田植えの日の」という但し書きをつけなければならないところ。これをいわなくても、画面から田植えの終わりを感じさせるモノを呼び込みたい。

 路地裏   ATRS  
 石畳の坂道。小学生だろうか、一人すたすたと歩いてくる。この坂道は子供や若者には何でもなくても、年寄りには応える。腰をかがめた老婆が、ゆっくり登ってくるところだとよかったのだが。このままでは間が持たない。しかし年寄りはこんな坂道は敬遠するわな。

 好 日   MRKM  
 雪をかぶった伊吹を右下に、対照的な位置に4羽の鳥が飛んでいる。もう少し湖面がほしいが、鳥を考えると、これでギリギリ。レンズが短くなるものなら、やりたいところだが、時間的なこともある。それをやっていると鳥が逃げる。これはこれで仕方ないところ。

 新緑の山里  TNZK  
 春の高い太陽が静かな山村の昼下がりを感じさせる。真上から来る光は風景を沈黙させる。秋の夕方など、横からの光ももの悲しい静かさを感じさせるが、真上からの光は、これとは別の沈み込むような静かさ。山も田圃も絵としては賑やかでありながら静かであろ。その象徴が何本かの木立と右の白い道である。

 新緑と滝  YND
 手前に黒い岩、その向こうに幾筋かに分かれて流れ落ちる滝。オーソドックスないい構図である。メインともいえる手前の水流の広い部分に斜めに木の枝を置いたのが成功した。その部分に左上から斜めに下ってくる光のうすい影も生きている。水流を流したのはこの場合は成功した。それに比べ、上5分の1ほどがややごちゃごちゃ、ここは整理する必要があった。

 清 涼  OOT
 昼間の明るい太陽の下で、白く輝く滝。シャッターは勝手に速くなる。水の一滴一滴が止まって見える。これはこれでまた表現の一つである。これを流してしまったら、何の力もない写真になっただろう。ひょっとしてトリミングしてあるかとも思うが、右上の松の木らしいもの、これもカットした方がよかっただろう。

 花に集う   NKMR-m  
 藤棚に集まるハチ。それが空中停止しているところだが、シャッターが早くて羽まで止まって見える。その止まった羽がフジの花と同化した。大きさも色もほとんど同じだからたちが悪い。おそらくこれは撮影時には予測できなかったことだろう。苦労作だが、泣くしかないな、これは。



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