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アルバム  NO.01
2010.04.11
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 ブルーの世界  TNZK  
 スイレンが霧に浮いているような。説明を聞かないと事情がわかりにくい。もう一つ別の花を前ボケに置いたのだという。それにしてもこの色は何によるのか、人工的なライトの元での撮影なのか。普通の太陽光線ではこのようには写らないだろう。いい作品である。

 老 木  YND
 どういう光線状態だったのか。枯れてはいるが立体的な枝振りがシルエットになった。それほど強い逆光だとも思えないのだが。この場合木が主役で、山が従と割り切ったらしいが、下を切ったがために、それらの関連が希薄になった。すべて写真は説明的でなければならないわけではないが、木の立地条件などは分かった方が写真としては落ち着く。

 梅開く   NKMR-m  
 黒をバックに花二輪と紅のつぼみ。びしっとピントが来て、しっかり撮れている。上の花は直接太陽の光を受け、下の花が半分影になったのも、二輪が対等にならなくてよかった。これだけバックが暗いと、白い花は飛んでしまいそうなものだが、それも押さえてうまくいった。

 綱渡り   TKHT  
 これはまた凄いぞ。前回もビックリしたが、今回もどきっとさせられた。気が弱い私などは見ただけで逃げ出したくなる。鳥の足はこんなになっているのか。しっかり見たのは初めてのような気がする。百聞は一見に如かず。いくら口で説明されても理解できない。これが写真の強みである。

 さくら   HYS
 普通のソメイヨシノなどとは種類の違う赤みがかったサクラらしい。下の緑なども赤みがかって見えるのは、夕陽や朝日の赤みがかった光というわけではなしに、赤い花の反射によるものだろう。写真としてみれば、バックのテニスコートの白が邪魔をしているのが気にはなるが

 春雪の湖岸   KDM  
 春雪を求めてかなりの遠出らしい。天気は薄曇り、かなり太い松の木があって、その向こうに琵琶湖が広がる。湖岸には昨夜の雪が残っている。太陽光が直接当たっているわけではないのに、雪が飛んでしまった。すべての原因は松の木にある。枝の先を見てもかなりの葉っぱが密集している。木全体ではかなりのものだろう。木の下は暗い。その暗さを感じてカメラは多めの露出をかけた。結果雪が飛ぶ羽目に。

 陽 光   NMR
 列をなして並んでいるところを斜めから撮ったような、不思議な構図である。ピントが浅くて、ほんの一部分にしかきっちり合っていない。それが最初の眼目だったのかも知れないが。バックのボケなどもうまくいっているのだが、基本的な構図が単純な対角線でここで話が終わってしまう感じ。

 冬 枯  TJ
 バックの山は伊吹のようなそうでないような。伊吹だとすると採石場側を広く撮ったらしくて、横に広く雄大な感じになった。それに対する並木の配置もいい。偶然だろうけど木の高さが少しずつ差があってそれがまたいい。雪の山の頂上が僅かに雲をかぶっているのもいい雰囲気である。何か事情があってのことかと思うが、下が十分に表現されていたらもっとよかっただろう。

 あきらめ   KTD  
 鼻をかまれるのが嫌でだだをこねていた子が最後には・・・というところか。普通のスナップだとお母さんの顔まで入れてしまうところだが、これは子供の表情だけに迫った。それがよかった。お母さんのバッグも何となく雰囲気を盛り上げている。

 今満開   YMMT-k
 サブタイトルに「大通寺アセビ展」とある。馬酔木という名前は知っていたが、こんな花ですか。会場でのスナップかと思うが、矢張り鉢の下まで入れた方が落ち着いただろう。こういう場合うっかりするとカメラが勝手にフラッシュをたいてしまうものだが、この場合はそれはなかったらしい。うまくいった。

 早春かおる  YMMT-j
 早咲きのサクラかな。澄み切ったブルーの空にピンクの色がよく似合う。雲がもう少し左にあってもよかったか。雲は動くから少し待っていればいいのだが、私を含めて人間というヤツはなかなかそれができない。それとあと、これにどうストーリーをつないでいくかだ。ここままだと、このあとが続かない。

 寒い朝   MRSK
 そんなつもりで撮ったわけではないのだろうけど、2つのガマの穂が目玉に見えて、右から巨大な熊が現れたように見える。最初は別に何とも思わなかったのだが、いったんその様に見えてしまうと、もう見直しがきかない。なぜかなとだいぶ考えたのだが、太陽の水面が洞穴のなかで光っているように見える。理由はよく分からないがこの絵の中に、前後を逆転さす何かそういう要素が含まれているような気がする。その要素は何かと問われるとよくは分からない。ずーと悩み続けている。

 羊を追う少年   KR
 外国旅行のワンショットらしい。「今だ!」というので慌てて撮ったのがありありと見える。先ず第一に、少年の顔が画面の真正面に来た。そしてまんが悪いことに地面と森の境界線上にそれが来た。さらにまんが悪いことは重なるもので、後の杉の木が顔と重なった。ゆっくり狙えばここまでの重なりは避けられたはずだが、よほど急いでいたのだろう。

 灯 り   TJMR
 時間帯が分からないが、早朝か日没近くかどちらかだろう。題の通りまさに「灯り」。これがきいた。伊吹が見えない条件だったのだろう。それを捨てたことが成功の第一因。それと細かいことだが、右下の雪か石か、これがなかったら、カモの列で画面が2分されるところだった。いい写真だ。

 帰ろう   NGC  
 野口さんがいくと鳥も敬意を表する。見事な芸だ。2羽揃った体型。羽の動き、ぶれ、足の動きまで一致しているぞ。水面の流れの流動感、文句なし。一つだけ問題点をあげれば、蹴り上げた水しぶきが、流れてしまったこと。流し撮りだから仕方ないのだが、これが止まっていたら凄かった。しかしこれは注文する方が無理な話だ。

 絢 爛  INUE
 井上さん得意のアップもの。何という花か、私には分からないが、とにかくピントがピシット来ている。同じ花が2つ揃っているが、主役は右。それが明るく左が暗くなっているのが憎い。計算してのことか、たまたまそうなったのか。うしろの花のボケが若干強いのが気にはなる。

 朝焼け  ICK
 日の出の15分から20分ほど前に、空がいったん赤く焼ける。その時間帯か。空に横雲がたなびいていい条件だ。二の字構図を避けるために桟橋の脚を入れているのだが、これが左から右まで全面に来るとちょっとうるさい。来年はこの脚の入れ方の研究だ。

 湖畔樹景  IMGW
 これは寒かったぞ。湖が荒れている。波が引いていく所は太陽が照らしてピンクになり、白波はブルーになる。この色彩の変化がまたすごい。あえて気になることといえば、気の根っこが画面上下の真半分の位置に来たこと。もし可能なら、さらにレンズを短くし、カメラを下へ向けたらどうだろう。木は小さくなるが近くの波は大きくなる。

 雨上がり  MTOK
 雨上がりで花びらに水滴が残っている。ピントも来ているし、花一輪ががどーんとまん中に来たことを除いては、うまくいった。残念なのは、雨上がりで光が乏しかったこと。夕立のようにサーと来て、すぐに日が照ってきてくれるといちばんいいのだけれど。なかなかそうはいかない。

 光 彩  TNK  
 かぐや姫誕生。田中さん得意の竹ものだが、今回は竹は脇役に。正体はわからないが、葉っぱが何枚かてかっていて、本来ならば失敗作になるところで、クロスフィルターを使った(のだと思う)。そこから光芒が出て、幻想的な画面になった。竹の細い線は、今回は完全に脇役だが、それも十分きいている。いい作品だ。

 流 木   KJM 
 琵琶湖(だと思うが)にもこんな流木が流れてくるのか。途中の川をどうして流れて来たのか。そんなことを考えさす。その流木をズバリと撮った、写真の面白さである。光がほとんど真上から来て、写真としては光の面白さに欠けるが、これが朝日か夕陽かだったら、さらに情緒が出ただろう。

 夜明けの西の湖   NKMR-k 
 これだけ山が近いと明るくなって、だいぶ時間がたってから山から日が昇る勘定だろう。そういう意味で、琵琶湖の西岸から見る朝日とは若干趣が異なる。その大きな違いは、太陽の光が十分強くなっていると言うこと。そのため空が飛びかげんになる。これを防ぐには、結局レンズを短くして、空を広く取り入れるしか手はないのじゃないか

 なまはげと一緒   MTNM-0
 説明には「三陸鉄道こたつ列車内」とある。地方鉄道もあの手この手で知恵を絞って。包丁かマサカリかわからんが小道具をもって。いまのカメラはこういうとっさのスナップは楽になった。多分雪の反射で車内も明るかったのだろう。きれいに写っている。

 蕾ふくらむ   ATRS  
 これは、花一輪に集中したかな。肝心の花がど真ん中に来た。ピントはしかっりしているが、なぜか分からないが肝心の花の中心部が影になってしまった。上下陽が当たっているのに、事情が分からない。後のボケなどはうまくいった。相棒の花がもう一輪近くにあると絵になった。

 湖畔の二羽   MRKM  
 何年か前に類似の写真を見た。あれは1羽だったか。注意深い鳥で、そっと近づいてもカメラを向けるとさっと逃げてしまう。長いレンズで狙ったのだろう。鳥を大きく狙いたいのは分かるが、下が詰まりすぎた。鳥が小さくなるのは辛抱して、もう少し余裕を持たしたほうがよかっただろう。湖の面が広すぎた。



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