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アルバム  NO.14  
2006.01.22
スライドショー



富士山  MTB
 箱庭のような風景を前景とした富士山。樹木が伸びて邪魔をしているが、そんな贅沢をいえないところでしょう。
 しかし、これも結局は行って来ました写真。そのときの気象条件で撮るしか仕方ないのだから、どうしようもない。 光線などを云々しても意味がないので、絵だけでいえば、もう少し右へ寄って橋をもう少し左へ持ってきたらどうだったろう。 そうすれば大きな樹木で富士山がかくれるのも避けられたかもしれない。


 

イルミネーション  MRYM
 これも行って来ました写真かな。ものすごい人で、カメラを上へ上げてのノーファインダー撮影だとか。 それにしてはうまく入っていますね。肩車に乗っている子供のシルエットなどが前景に見えるとおもしろかったのだが、 そうはいかんわな。


晩秋朝日  MRKM
 朝日は別にして、あとは総て水平方向の線が並んでしまった。あえて意図的に作ったのかもしれないが、 この場合は若干物足りない。特に手前の黒くつぶれた面が何とも邪魔。枯れた葦か何かを探して前景とし、 水平線を若干下げてカメラを上へ向けた方がよかったか。このままだと晩秋というイメージが出てこない。


 

里の家  YMD
 向井潤吉の絵を見るようなまとまった風景です。未だにこんな風景が残っているのですね。 この場所を見つけたこと自体ラッキーでした。
 個人の家ですから、あまりずかずかと近寄るのもはばかられますが、干してある大根と両開きの入り口、 右側のすだれと障子などをアップするのも手でした。それと屋根の上の千木、これも今となっては貴重ですね。


黄金の庭  YND
 今回のタイトルも松本清張ですね。庭一面のイチョウの落ち葉。それに雨粒だろうか水滴が載っている。 この写真はこのままでは迫力がでません。ある程度大きく伸ばすと力がでます。(拡大画像を見てください。)
 このままで生かそうとすればクロスフィルターあたりを使ってきらりと光るところを演出するか。 そのためには向こう側から人工光線が必要で、ひとりでは無理かな。


 

歳 月  IKTN
 なるほど「歳月」ですか。ところどころに生えている小さな木がその時間を物語っています。
 右端に見えるわずかな隙間が曰わくありげで気になります。この場合は、あともう少し見えた方が気楽に受け取れたのではなかろうか。 あるいは切ってしまって、塀がずっと続いているように見せるのも手でしょうか。


八幡堀  IMGW
 沈んだ舟と水面に映っている建物群とが何ともアンバランスで不思議な写真です。かといって上をカットして舟だけでは絵にならないし、 どう考えればいいのでしょうね。


 

勝 負  UEN
 怖そうなおっちゃんですね。外国だと思いますが、ワイド系のレンズでここまで近づくのは勇気がいったでしょう。 私自身こういうジャンルの写真は経験がない上に、この場所の状況が分からないし、全体の雰囲気も分からないからコメントができません。 しかし、一見して印象に残る写真です。


晩秋のヒマワリ  OOMC
 古いフィルムを無理して焼いたような感じがします。実際はそうではないでしょうが。なぜなのかと考えてみました。 右上からの半逆光が一つの理由。しかしそれだけなら総ての半逆光の写真が古く見えるはず。とすれば、 ほとんど枯れてしまったヒマワリがごちゃごちゃと古さを感じさせるためか。作者はそのヒマワリを主役にするために、ピントをそれに合わせた。
 ヒマワリを主役にするならば、もっとアップしてみた方がおもしろかったか。


 

古 木  TNK
 横一線の雲の切れ間、その下に立つ枯れた木。作者は「古木」に意識があったのだろうが、雲の切れ間の方が力が強い。 古木とするには、画面の高さいっぱいになるくらいまで近づくことです。現場が可能な状態だとしての話で、 実際にはそこまで近づくことが不可能だったとのことだから難しい話。横一線、高い山なればこその気象条件だったのだから、 何とかしたかったが、この範囲では手の打ち所なしか。


散歩道  NKMR
 単色カラー、まさにモノクロームです。遠くを行く二人づれは、この場合はポイントにはなりますが格としてはあくまで脇役。 主役は左側の背の高い樹木群です。この高さを生かしたい。今の場合、漠然と立ったままの目の高さで撮っていますが、 ちょっとしゃがんでカメラを上へ向ける。


 

優美な離水  NSOK
 足で水を蹴って飛び立つ白鳥の姿。蹴り上げた水しぶきが印象的です。毎日通って初めて撮れる写真でしょう。 努力に頭が下がります。
 欲をいえば、水の色がもう少し青く、いちばん向こうの一羽がおらず、手前の2羽が前後にあと少し離れていたらね。 無理な注文であることは百も承知です。


乱 舞  NGC
 えさを求めて集まるユリカモメ。どこにピントを合わせていいものやら。カメラ任せのオートでも、これはしんどい。 まして距離が近いからピンぼけになる率は高い。
 鳥が飛んでくる場所はほぼ予測できるから、ピントは手動にしてあらかじめ適当なところにセットしておく。 鳥の動きはさほど速くないのだから、シャッターは多少遅くても羽がぶれる程度で辛抱できる。その分絞り込んでおけば「想定範囲内」に入るのではないか。


 

晩秋の長寿寺  ND
 単純なようでいろんな要素を含んでいる。主役はもみじの木だろうが、それ以外に手前の5本の木、 ワラ葺きをカバーした白い屋根、その下の瓦ヒサシ、そして左の鳥居の一部分。
 この場合、鳥居の端を入れる必要性があったのかどうか。入れたのか入ってしまったのか。 入れる必要性があるのなら、もう少し左へ寄ってきっちり入れる。ないのなら右へ寄ってカメラを左へ振る。 もみじの木を手前の木の右から2本目と3本目の間へ持ってくる。白い屋根の右端はカットされる。


 

枝振り  HYS
 「枝振り」、なるほど。赤、黄の葉っぱの中に稲妻形の黒い枝、安定した構図になりました。
 問題は左下の黒く抜けた部分、これをカットしたのが右の写真。大差がないともいえるし、あるともいえる。 原版の左上の枝、剪定でちょん切られた感じだが、下の写真では、それがそのまま伸びたように感じられる。 絵としてはその方がすんなり自然に見える。


 


 

金剛輪寺水雲閣茶室  MTNM
 水雲閣茶室、由緒あるものなのかもしれないが、この絵に見る限り、どたっとしてあまり魅力がない。もう少し右側へ回ってカメラを左へ振り、枯れた木を主役にする。茶室は左半分だけでよかったのではないか。