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アルバム  NO.6  
2005.08.07
スライドショー


 

楽しむ鴨  TNK
冬の日差しの中で気持ちよく泳ぐ鴨。主役は左の一羽。右の2羽はたいした役回りではない。上の枯れた草むらもこの場合、特に魅力はない。となれば、左の1羽とヨシの影で絵を作りたかった。

 

極楽三代  TUGU
主役を左すみへ持ってきた。これはこれで面白いのですが、問題は葉っぱ。こいつの処理だけはどうしようもない。よほど斬新なアイデアか、奇抜なテクニックで処理する以外手はないでしょう。

 

夏の田 NKMR
シェル石油推薦、帆立貝か前方後円墳か、カメラ雑誌にもよく登場する有名な棚田です。どうしてこんな田ができたのか、写真のよしあしよりそのほうが気になります。  すべての写真がそうですが、その写真を使う目的によってよしあしが決まります。観光ポスターなどに使うとすれば、文句なしのできでしょう。

 

石段と新緑 NSOK
この場合、主役は灯篭?。おそらく撮影時にも、それに意識が集中した。それが証拠に、灯篭が画面のど真ん中に。新緑は魅力なし。灯篭を右上に持っていって、石段を大きく取り入れる。行く手の暗い影は魅力的。 カメラはできるだけ高く。

 

明日も良いお天気  NGC
夏の暑い日だ沈んでいった。夕やけ雲とトンガリ屋根。鐘の鳴る丘(ああ現代のワープロ、一発目に出てきたのは「金の成る岡」)を思わす風景。しかしこのままでは絵が不安定。といってこれ以上カメラを下へ向けるとシルエットが大きくなりすぎて重たくなる。 屋根の大きさはこのままにして、木の枝か何かを左端に入れるとバランスがとれる。

 

烏丸半島のハス  ND
季節モノの一枚ですが、方向を変えて、後ろに青い山脈を持ってきたことで、何んとなく懐かしい写真になりました。石坂洋二郎の小説を読んでいるような、池部良が角帽をかぶって出てきそうな、……植物園側からでは味わったことがない雰囲気の写真になりました。 ちょっと方向を変えるだけで、写真のイメージが変わるといういい見本になりました。

 

はす  HYS
ハスの花で作品を作ろうとしたら、結局こういう撮り方をするしかないのかな。問題の葉っぱを表に出さずに、花びらだけで絵を作った。 ピントも来ているし色も鮮やか(ただし,色については、パソコンプリンターの発色が印画紙の発色と根本的に異なるため、比較はできないが)。 この場合、一目見て何となく不安定な感じを受けるのは、花そのものの形の乱れ。形の整った花を探すことが一番の課題。

 

花火  MRYM
花火が上りました。はい撮りました、という感じ。花火は開けとけば写るのだから、その花火を使ってどういう写真に仕上げるかというアイデアの問題。新幹線が写っているらしいのだが、もう一つはっきりしない。  国道を走る車のライトの光跡と組合すとか、野洲川の川面に反射させるとか、弱いストロボで手前の状況を浮き上がらすとか。事前のイメージで勝負が決まる。

 

梅雨の合間  MRKM
沖島?と中空の太陽。左のヨットがなければ、貼り絵を見るような単純な構図です。この場合ヨットが必要だったのかどうか。意見が分かれるところです。ただ残念ながら、いかにも上下が窮屈。もう少し下がほしい。 レンズがこれ以上短くならないとしたら、太陽が下りてくるのを待つしか手はない。落ちるのを待っていたら、消えてしまうという心配もある。思うようにならないのが世の常だけれども。

 

渓流の緑  YND
 文字通り「滝と葉っぱ」。緑にこだわった。葉っぱの側から見れば、こだわっただけの成果が出ているのだが、この場合は、滝と一騎打ちという感じ。 どちらも自己を主張して、お互いが邪魔のしあいをしているから具合が悪い。どちらが主でどちらが従という行司の判断が必要。

 

家棟隧道 IKTN
中山道の家棟川隧道、歴史的文化財です。ゆるい坂道がトンネルに吸い込まれていく。トンネルと坂道をすんなりと収めようとの気持ちが無意識にカメラを傾けさせた。その結果左の写真のようにトンネルが傾いて、ふんぞり返ってしまった。  それを元に戻したのが右の写真。トンネルの両側の柱、カーブミラーのポールが鉛直になるまで画面を回転させました。画像の回転角が分かるように、そのあとあえてトリミングせずそのまま残しました。 撮影時カメラが、これだけ傾いていたことになります。道路の勾配感もこちらのほうがよく出ているはず。

 

水遊び  UEN
きれいな浜辺で水に戯れるきょうだい。よく見ると足跡が点々と見えるのだが……。  きれいな水と、2つの岩と、子供たちというセッティングならこれでよし。しかし、足跡をテーマにしようとするなら、できるだけワイド(レンズを短くして)にして、タテ位置で足跡にカメラを近づける。一番手前の足跡が大きくなって、それが消えていく向うに小さな岩が2つという状況になる。

 

夏の棚田  OOMC
 夏の高い太陽はどうしようもない。われわれが夏の朝と感じる時間帯は、太陽の高さでいえば、冬の昼前に等しい。この写真でも太陽は真上から。  太陽とけんかしても仕方がないのだから、太陽光線の影響が少ない構図を選んだほうが得策です。

 

塀の家  KS
「塀と家」というタイトルがついているが、止まれの標柱を境にして、画面が「塀」と「家」とに分かれてしまった。この絵を見る限りでは、家はさほど魅力があるとは思えない。 作者が最初に目にしたのは塀で、そこに大きな家があったものだから、ついつい塀と家という絵になった。家より、右側の通りのほうが魅力的だが。